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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年12月
349/365

【揺花草子。】<その2514:光へ。>

 【揺花草子。】<その2514:光へ。>


 Bさん「そんなわけでぼくは CERO に敏感系女子なわけですけど。」

 Aさん「敏感系女子って言う言い方。」

 Cさん「そう言う点では阿部さんは

     CERO に鈍感系おじさんよね。」

 Aさん「さらっとおじさん呼ばわりやめてくれませんかねえ・・・。」

 Bさん「けど CERO に鈍感系お兄さんと言うには少し鉄面皮に過ぎると思うよ。」

 Aさん「傷つくなあそう言う言われ方!!!」

 Cさん「CERO の限界を突破してる阿部さんは Z 区分も買い放題だものね。

     エロゲーで埋め尽くされてるものね。」

 Aさん「CERO の限界突破とかカッコ良く言ってますけど酷い中傷を受けてますけど!!!」

 Bさん「こう言う区分の事を少し専門的な言い方でゾーニングと呼ぶよね。

     例えば我々的にも身近なモンハンシリーズなんてのは CERO 区分で言えば C で、

     15歳以上対象となっています。」

 Aさん「そうだね。」

 Cさん「けど主な読者層が小学児童と言うコミック誌に

     モンハンの特集記事が載ったりしてるわけで、

     それってどうなのって言う意見もあったりするわよ。」

 Aさん「うーん・・・。難しいところですね・・・。」

 Bさん「アップルはアップルで CERO とは異なる独自のゾーニング基準を設けているよね。

     ぼくら界隈で言えばマギレコは『12+』、

     きらファンは『9+』と言う基準になってる。」

 Aさん「そうだね。」

 Cさん「きららの輝きを理解できる小学3年生がいるかはかなり疑問だけれどもね。」

 Aさん「いや・・・早熟な子ならあるいは・・・。」

 Bさん「ゾーニングと言う観点で言えば、例えば最近なにかと話題の高速道路とかでも

     普通に走る車線と追い越しのための車線とに分かれているんだよね。

     これも広い意味ではゾーニングと言えるよね。」

 Aさん「あぁ、まあ、そうかも。」

 Cさん「あと一等客室と雑魚寝の船室は金持ちと貧乏人のゾーニングとも言えるわ。」

 Aさん「酷い言い方ですねえ。好んで大部屋を選ぶ人もいるんですよ。」

 Bさん「ぼくはまだ良く分かってないけれども、

     客間とか会議室とか、タクシーの席とかも

     席次があるんだよね。」

 Aさん「まあ・・・ざっくり言うと入口から遠ければ遠いほど

     偉い人が座るって言う感じだけど・・・。」

 Cさん「実は私たち【揺花草子。】も、相応の意味があってこの席次なのよ。」

 Aさん「この席次って・・・収録のこのブースの席の事?」

 Bさん「そうそう。

     簡単に言うと、ブースの入口から一番遠い奥の席に阿部さんが、

     その向かいにぼくが、

     そしてブース入り口のドアに一番近いところにママンが座っているよ。」

 Aさん「そうだね。

     えっ・・・それはつまり、ぼくがこの中で最も優先されている席次だと言う事?」

 Bさん「んん。ちょっと違う。」

 Aさん「違うんだ・・・?」


 Bさん「突然ゾンビがブースに飛び込んで来ても

     阿部さんだけ残してぼくらが先に逃げ出せるように

     この席次になってるんだよ。」

 Aさん「ぼくを犠牲にして生き残るつもりか!!!!!」


 ゾンビの襲撃に備えて席を決める現場。

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