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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年12月
347/365

【揺花草子。】<その2512:1年早くえろいのできちゃうんです?>

 【揺花草子。】<その2512:1年早くえろいのできちゃうんです?>


 Bさん「少し前にも話したけれども、先頃リリースされた『絶4』は

     シリーズ初の CERO: D 指定なんですよ。」

 Aさん「あぁ、うん。」

 Cさん「阿部さんは最早 CERO の基準を気にする歳ではないけれども、

     前途ある若者であるところのブリジットはこの辺けっこう引っ掛かるのよ。」

 Aさん「前途ある若者・・・。」

 Bさん「ところで件の CERO: D 区分と言うのはどう言うものかな?」

 Aさん「えっと・・・確か、17歳以上プレイ可じゃなかったっけ?」

 Bさん「ベネ。

     じゃあそれ以外の区分についてもどうぞ。」

 Aさん「えっと・・・

     区分 A が全年齢、 B が12歳以上、C が15歳以上、

     D はさっきも言った通り17歳以上、Z が 18歳以上・・・だったかな。」

 Cさん「ええ、その通りね。

     やるじゃない阿部さん。

     さすが道行く児童を捕まえて

     『おじさんの家で一緒にちょっとエッチなゲームやってみない?』と

     声掛けする事案を起こした過去があるだけの事はあるわね。」

 Aさん「ちょっ!!! なんて事言ってくれてるんです!!?

     そんなやべえ事案引き起こしたことないですけど!!!」

 Bさん「この中で17歳以上対象となる CERO: D 区分は、後でできたものです。

     15歳以上と18歳以上ではちょっと差があり過ぎると言う事だったのかな。」

 Aさん「うーん。」

 Bさん「でもこれは、ちょっといろいろ複雑だと思うんだ。」

 Aさん「複雑・・・。」

 Bさん「例えば、D 区分であるところの今回の『絶4』。

     プレイできるのが17歳以上と言う事は、

     学年で言えば高校2年生ですね。」

 Aさん「まあ、そうなるね。」

 Cさん「けれども、同じ高校2年生と言えども、

     4月生まれの子もいれば3月生まれの子もいるわけでね。」

 Aさん「それは、もちろんです。」

 Bさん「と言う事は、同じ高校2年生の教室に、

     『絶4』をプレイできる子供とプレイできない子供が

     共存すると言う事になるよね。」

 Aさん「それは・・・でも、そう言うものなんじゃない・・・?」

 Cさん「そうかしら。

     保育園児とか未就学児童とかならまだしも、高校生ぐらいになれば

     4月生まれと3月生まれで精神的成熟度が有意に差があるとは思えないわ。

     だと言うのに

     『17歳の誕生日おめでとうございます、今日から絶4プレイできます。』

     『こちらのあなたはまだ16歳ですね。絶4ダメです没収です。』

     って言うのは少し違和感ね。

     さらに言うなら公平さを欠くと思うわ。」

 Aさん「そんな公平や平等に過度に敏感なクレーマーみたいな言い方を・・・

     つまりあれですか、年齢よりも学齢を基準にした方が

     すっきりするんじゃないかと言う事ですか?」

 Bさん「端的に言えばそうなるよね。

     『あなたたち、無事に進級おめでとう。先生も嬉しいわ。

      高校生活も2年目を迎えてだいぶ慣れて来たでしょう。

      これからは思う存分絶4楽しんでね』

     のほうが判り易いよ。」

 Aさん「いや・・・新学年最初のホームルームで絶4の話をする担任って

     それはそれでどうなのって感じだけど・・・。」

 Bさん「けどまあ、これもこれでだなと思ってさ。」

 Aさん「え、なにが?」


 Bさん「花名ちゃんみたいに中学浪人しちゃった子には

     それはそれで不公平だなって・・・」

 Aさん「花名ちゃんは CERO: D のゲームとか

     やらなそうだから大丈夫じゃないかな。」


 ももちにとっては重要な問題かしら。

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