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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年12月
344/365

【揺花草子。】<その2509:透明かつ無臭。>

 【揺花草子。】<その2509:透明かつ無臭。>


 Bさん「リトマス試験紙あるじゃないですか。」

 Aさん「うわすごい懐かしい話題出て来た。」

 Cさん「懐かしいとは随分ね。

     阿部さん大好き JS たちは現役でリトマス試験紙を使った実験とかやってるわよ。」

 Aさん「阿部さん大好きって付けるのやめてくれません?

     それに懐かしいと言うのは個人の感想ですよ・・・。」

 Bさん「阿部さんリトマス試験紙について説明を。」

 Aさん「えっ・・・アレだよね、付箋紙みたいな紙片で、

     液体をスポイトで吸って紙の上に落とすと、紙の色が変わるって言う・・・」

 Bさん「驚異的に薄い説明だね。」

 Aさん「何を!!?」

 Cさん「酸性・アルカリ性に反応する薬品、これをリトマスと言うんだけれども、

     それを染み込ませた紙で酸性の液体に反応して赤く、

     アルカリ性の液体に反応して青く変わる性質を持つ試験紙の事よ。」

 Aさん「あぁ・・・そう・・・ですね・・・。」

 Bさん「最初から赤い紙・青い紙の状態で市販されてて、

     どちらも特に変化がなければ中性と判断できると言う事になるわけだけれども、

     この試験紙で測れるのは

     『判り易く酸性』と『判り易くアルカリ性』と『それ以外』でしかない。

     『ちょっとだけ酸性』とか『ギリ中性』とかは微妙な変化では掴めず、

     またもちろん数値化する事も望めないわけだ。」

 Aさん「まあ・・・確かに。」

 Cさん「だから専ら小学生とかの理科の実験でだけ使われてて、

     化学の専門家が使ったりするものではないと言うわ。

     液体の性質のひとつを学ぶための教材ぐらいの位置付けね。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「小学生の幼女たちは面白がって色んな液体にリトマス試験紙を

     つけてみたりするじゃない。

     学校の水道水だけじゃなく、レモン汁とか台所洗剤とか石けん水とか

     夏が過ぎて藻が浮いているプールの水とか・・・」

 Aさん「幼女と限定してくる意味が解らないけど、まあ、そう言うのあるよね。

     いろいろ試してみよう! みたいな・・・。」

 Bさん「でもアレはアレで、ちょっと危ないと思うんだ。」

 Aさん「危ない?」

 Cさん「危険な薬液とかを触っちゃうかも知れないじゃない。」

 Aさん「あぁ・・・まあ、それはそうかもですけど・・・」


 Bさん「リトマスに反応して爆発する溶液とか。」

 Aさん「リトマスに反応して爆発する溶液!!!!!」


 そんな危険物は学校に置くな。

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