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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年02月
33/365

【揺花草子。】<その2198:口をついて。>

 【揺花草子。】<その2198:口をついて。>


 Bさん「ドカーンと雪が降りましたよね。」

 Aさん「ドカーンと雪が降りましたねぇ・・・ってこの話この前もしたんじゃない?」

 Cさん「しょうがないじゃない。2本録り3本録りが当たり前なんだから。」

 Aさん「あぁ・・・またそう言う裏事情を・・・。」

 Bさん「ま、とにかくドカーンと雪が降りまして。

     次の日の朝なんかは路面もカッチカッチだったんです。」

 Aさん「まあ、そうだったねぇ。」

 Bさん「でさ、ちょっと受験生の皆さんには申し訳ないけど、

     路面がたいへん滑りやすくなっていた。」

 Aさん「だからその受験生に対する気遣いはなんなの?」

 Cさん「私たちのせいで受験に失敗して浪人したとかクレーム来たら嫌じゃない。」

 Aさん「どんなとばっちりですか。」

 Cさん「まあそしたら『自己紹介の時「拙者浪人でござる」って言えるわよ』って

     アドバイスしてあげるけれども。」

 Aさん「なんで花名ちゃんのお母さんみたいなこと言ってるんです!!?

     泣きながら『いらないよそんな持ちネタ!』って返されるやつですよ!!」

 Bさん「ま、ともかく、路面が滑りやすくて転びやすい状態だった。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「と言うか、実は今朝転んじゃいました。」

 Aさん「えっそうなの?」

 Bさん「バス停に向かおうとしたらちょうどバスが近づいて来ててさ。

     うわいけない乗り遅れるって思ってちょっと駆け足したら、つるーっと・・・。」

 Aさん「あぁ・・・。」

 Bさん「そして転んだ瞬間思わず『ふみゃっ!』って声が出ちゃった。」

 Aさん「お・おぉ・・・。」


 Bさん「『ふみゃっ』はさすがに

     ちょっとあざと過ぎだろうと

     我ながら思っちゃったね。」

 Aさん「自分で言っちゃうんだそれ!!???」


 別に狙ったわけではない。

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