【揺花草子。】<その2198:口をついて。>
【揺花草子。】<その2198:口をついて。>
Bさん「ドカーンと雪が降りましたよね。」
Aさん「ドカーンと雪が降りましたねぇ・・・ってこの話この前もしたんじゃない?」
Cさん「しょうがないじゃない。2本録り3本録りが当たり前なんだから。」
Aさん「あぁ・・・またそう言う裏事情を・・・。」
Bさん「ま、とにかくドカーンと雪が降りまして。
次の日の朝なんかは路面もカッチカッチだったんです。」
Aさん「まあ、そうだったねぇ。」
Bさん「でさ、ちょっと受験生の皆さんには申し訳ないけど、
路面がたいへん滑りやすくなっていた。」
Aさん「だからその受験生に対する気遣いはなんなの?」
Cさん「私たちのせいで受験に失敗して浪人したとかクレーム来たら嫌じゃない。」
Aさん「どんなとばっちりですか。」
Cさん「まあそしたら『自己紹介の時「拙者浪人でござる」って言えるわよ』って
アドバイスしてあげるけれども。」
Aさん「なんで花名ちゃんのお母さんみたいなこと言ってるんです!!?
泣きながら『いらないよそんな持ちネタ!』って返されるやつですよ!!」
Bさん「ま、ともかく、路面が滑りやすくて転びやすい状態だった。」
Aさん「はぁ。」
Bさん「と言うか、実は今朝転んじゃいました。」
Aさん「えっそうなの?」
Bさん「バス停に向かおうとしたらちょうどバスが近づいて来ててさ。
うわいけない乗り遅れるって思ってちょっと駆け足したら、つるーっと・・・。」
Aさん「あぁ・・・。」
Bさん「そして転んだ瞬間思わず『ふみゃっ!』って声が出ちゃった。」
Aさん「お・おぉ・・・。」
Bさん「『ふみゃっ』はさすがに
ちょっとあざと過ぎだろうと
我ながら思っちゃったね。」
Aさん「自分で言っちゃうんだそれ!!???」
別に狙ったわけではない。




