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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年11月
309/365

【揺花草子。】<その2474:切り拓く。>

 【揺花草子。】<その2474:切り拓く。>


 Bさん「改元まであと半年と迫っております。」

 Aさん「あぁ、うん。そうだね。」

 Cさん「阿部さん準備は抜かりないかしら?」

 Aさん「抜かり? 抜かりって何です?

     個人レベルで何か改元に備えなきゃいけない事なんてありますか?」

 Bさん「来年以降『今年って平成で言うと何年だっけ?』って話題になった時に

     すぐさま答えられるよう計算方法を覚えておくとか。」

 Aさん「地味な備えだな!!」

 Bさん「とは言え正直、特にぼくら界隈はそうだけれども、

     あんまり元号を意識しなければいけない場面と言うのは多くはありません。」

 Aさん「まあ・・・確かに。

     日常生活の中で元号を意識するのって

     なんか書類に誕生日とか書く時くらいかもね。」

 Cさん「阿部さんは日課の履歴書書きでしょっちゅう元号を使うんじゃないの?

     平成*年9月**大学卒業みたいな。」

 Aさん「いや別に履歴書を書くのを日課になんてしてませんし

     第一9月卒業じゃないですし。ちゃんと3月に卒業しましたし。」

 Bさん「8年くらい掛かって?」

 Aさん「掛かってない!!!」

 Bさん「まあとにかくあと半年で改元。

     しかしながら新しい元号が決まるのは

     改元の1か月程度前に迫ってからになる見通しです。」

 Aさん「あぁ・・・どうもそんな気配だね。」

 Cさん「一部の業界ではもっと早く決めて欲しいと訴えてはいるけれどもね。」

 Aさん「そうですね。カレンダー業界なんかは辛いところですよね。」

 Bさん「まあともかく、来年の改元を以て、言うなれば新時代へと移っていくわけだ。」

 Aさん「新時代・・・と言えば、まあ、そうなのかな・・・。」

 Bさん「そしてその時ぼくはきっとこう思う。」

 Aさん「ん?」


 Bさん「ぼくは新しい時代のフランスの女なんだ。」

 Aさん「アシ(リ)パさんみたいなこと言い出したよこの子。」


 晴れやかな表情で。

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