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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年10月
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【揺花草子。】<その2464:テルマエ。>

 【揺花草子。】<その2464:テルマエ。>


 Bさん「阿部さんちのお風呂がガス爆発したとします。」

 Aさん「そんなバスガス爆発は発生しないで欲しいんだけど・・・」

 Cさん「まあまあ。思考実験だから良いじゃない。」

 Aさん「思考実験なら何でも良いって言う姿勢はどうなんですかね・・・。

     多少の倫理観は備えていて欲しいと言うか・・・」

 Bさん「阿部さんみたいな人がフィクションと現実の区別がつかずに

     過激な漫画とかアニメに過剰にクレーム付けたりするんだ。」

 Aさん「そんな事ないけど!!?」

 Cさん「そうよね。

     阿部さんは現実では犯罪となるようなえげつない行為が

     いともたやすく行われているような年齢制限のある本を

     電子書籍でたくさん揃えてるものね。」

 Aさん「やめてくれませんそう言う言い方するの!!?」

 Bさん「ま、とにかく阿部さんちのお風呂が壊れて使えなくなったとします。

     コマンド?」

 Aさん「なんで昔のアドベンチャーゲームみたいになってるの?」

 Cさん「今のは FC 版ドラクエ I オマージュよ。」

 Aさん「あぁ・・・そうだったんですね・・・。

     そう言われれば戦闘で入力待ちの時に『コマンド?』って出た記憶が・・・。」

 Cさん「RPG 黎明期って感じの時代を感じるわね。」

 Bさん「もうっ! 話ずれて来てるようっ!

     とにかくお風呂が壊れたら阿部さんはどうしますかって話だよう!」

 Aさん「えー・・・。それってシャワーもダメなの?」

 Cさん「ガスがダメになったんだからシャワーもダメよ。

     冷水に耐え忍ぶって言うんだったらアリだけれども。」

 Aさん「この季節にそれは厳しいなあ・・・。

     となると、もう外にお風呂に行くしかないよねえ。」

 Bさん「ふむふむ。つまり銭湯とかって事かな?」

 Aさん「そうだね。」

 Cさん「ドラクエ I の戦闘から銭湯とは恐れ入ったわね。

     阿部さんかぶせて来ましたね。」

 Aさん「シゲみたいなこと言わないでください。別にうまくないですし。

     でも・・・まあ、銭湯しかないんじゃないです?」

 Bさん「阿部さんのおうちのそばに銭湯ある?」

 Aさん「いやー・・・ないねぇー・・・。

     と言うか銭湯なんて今もうほとんどないでしょ。」

 Cさん「市街中心部やその周辺にはまだ少しあるみたいだけれどもね。」

 Aさん「うーん。

     そうじゃなきゃ車なり公共交通手段で郊外のスーパー銭湯的なアレに

     行くしかなさそうですねえ。

     どっちにしても遠いですねえ。」

 Bさん「おっ! 今阿部さんいい事言ったね!」

 Aさん「えっ・・・なに?」

 Bさん「さあ阿部さん、その銭湯が近くにはなく行き辛いと言う事と、

     今日が10月26日であることを踏まえて一言どうぞ。」

 Aさん「えー・・・またこのパターン・・・?」

 Bさん「ほらほら頑張って!」


 Aさん「遠い風呂・・・」

 Bさん「グッド。」


 お眼鏡に適ったようです。

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