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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年09月
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【揺花草子。】<その2438:Eテレ的には難しいかも。>

 【揺花草子。】<その2438:Eテレ的には難しいかも。>


 Bさん「ピタゴラ装置の最後の機構はピタゴラフィニッシュと呼ばれているじゃん?」

 Aさん「あぁ・・・そうですね・・・。」

 Cさん「旗が起き上ったり蓋が閉まったりいろいろ手を変え品を変えよね。」

 Aさん「そう・・・ですね。」

 Bさん「装置界のイノベーションとなった『香川しんじ装置』の

     ボールで的を撃ち抜くと言うのは今なお鮮烈な印象を残しているね。」

 Aさん「そうだね。」

 Bさん「とは言え、ビー玉なりボールなりが何やかやしてフィニッシュを導くと言う展開は

     いろいろ手を変え品を変えとは言え結構やりつくしている感が

     あるのではないかと思う。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Bさん「そこでぼくは斬新なピタゴラフィニッシュを考えてみようと思ったよ。」

 Aさん「斬新なピタゴラフィニッシュ・・・。」

 Bさん「例えば、見目麗しい妙齢の女性と阿部さんがいます。

     お互いの間は、そうだね、数メートルと言ったところかな。

     そして女性の足元には扇風機。」

 Aさん「えっ。」

 Cさん「ピタゴラ装置のボールの導きにより、

     最後にボールが扇風機のスイッチをポチっと押す。」

 Aさん「おっ・・・」

 Bさん「瞬間、件の妙齢の女性のスカートが舞い上がる! いやーんまいっちんぐ!!」

 Aさん「(クッソ古い)」

 Cさん「その様をまじまじと見ていた阿部さんを、女性はキッと睨みつける。

     そしてつかつかと歩み寄って来て、怒りの形相で阿部さんのほっぺたにビンタ!!」

 Aさん「うっ・・!!」


 Bさん「すると赤く腫れ上がった阿部さんのほっぺたに

     『ピタゴラスイッチ』の文字が!!」

 Aさん「イヤなフィニッシュだな!!!!!」


 ブリジットは引き受けませんよ。

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