【揺花草子。】<その2414:商売の話。>
【揺花草子。】<その2414:商売の話。>
Bさん「阿部さんと一緒だと苦労が絶えないよ。」
Aさん「また前提なく腐してきたな。」
Cさん「前提なら今日が9月6日だからと言うものがあるんだけれども。」
Aさん「9月6日だから人に苦労を掛けられると難詰するのが
許されるわけではないですよね?」
Bさん「もちろんそうだよ。
でも日頃から阿部さんから苦労を掛けられているぼくらの身としては、
今日この9月6日になら終にその心境を吐露することが許されると言うのは
決して甘えと言うわけではないと思うのだ。」
Aさん「随分持って回った言い方をするじゃないか・・・。」
Cさん「若いうちの苦労は買ってでもしろと言うじゃない。」
Aさん「言いますけど。」
Bさん「でもぼくは阿部さんのおかげで苦労を買って手に入れるまでもなく
欲しい時にはいつでも手に入る。
もう密林のプレミアム会員かってレベルだよ。」
Aさん「密林で苦労売ってるのか・・・。」
Cさん「そう言う意味では私たちはかなりの買い物上手ね。」
Aさん「それ買い物上手の範疇に入るんです?」
Bさん「阿部さんは若くないからもう苦労を買う必要はないよね。
だから売る側にジョブチェンジしたんだよね。」
Aさん「そう言う仕組みじゃなくない?」
Cさん「社会に対して労働力を売ることもできない阿部さんが売れるものと言ったら
苦労ぐらいのものよね。」
Aさん「苦労を売ると言う慣用句はないですけどね。」
Bさん「その一方で阿部さんはある一面では買い物上手とも言える。」
Aさん「えっ、そうかな? どこら辺が?」
Bさん「阿部さんは人からひんしゅくを買う事にかけては
右に出る者はいないよね。
その点で阿部さんは超一流のバイヤーと
言っていいと思うんだ。」
Aさん「じゃあその大量に仕入れたひんしゅくを
きみに売ってやるよ。」
利益は出なさそう。




