【揺花草子。】<その2403:エピローグ。>
【揺花草子。】<その2403:エピローグ。>
Aさん「いや・・・ちょっ・・・あまりにも乱暴じゃない?」
Bさん「えっなにが?」
Cさん「阿部さんが嫌がる幼女に乱暴を働いたと言う話?」
Aさん「働いてません!!! やめてくださいよそう言うの!!!」
Bさん「だよね。阿部さんは働いてないもんね。」
Aさん「働いてるよ!!! ちゃんと働いてる!!!」
Bさん「なんだやっぱり乱暴を働いてるんじゃん。
お巡りさんを呼ばなきゃ・・・」
Aさん「その働いてるではなくて!!!
そうじゃなくて、昨日まで続けてた『冷蔵庫の吸血鬼問題』だよ!」
Bさん「あぁ、その話?」
Aさん「久しぶりの大型連載企画ってレベルで続けて来てたのに、
『飽きたから』って理由でいきなり畳むのは
あまりに乱暴なんじゃないかと・・・」
Cさん「じゃあ『俺たちの戦いはこれからだ!』って言う結末にしておく?」
Aさん「その圧倒的打ち切り臭!!!
結論らしい結論を出さずに終わらせるのはどうかと思うと言う事で・・・」
Bさん「それは阿部さんがこの命題を解決する力が無かったってだけでしょ。
未解決問題ってやつだよ。」
Aさん「なんでポアンカレ予想とかリーマン予想みたいな言い方をするんだよ。」
Cさん「ポアンカレ予想は解決したけれどもね。」
Bさん「だって言ってももうどうやっても問題解決の術はないんだよ。
吸血鬼を制するためには冷蔵庫に閉じ込めればいいけど、
冷蔵庫の中はどうやっても暗いんだもん。
この命題は最初から矛盾を抱えていたよ。」
Aさん「いや・・・そう言われちゃうともう・・・。」
Bさん「蓄光壁紙とか中身が見えるガラス扉とかレミーラを使うとか
冷蔵庫じゃなくお風呂に閉じ込めるとか、
いろいろなアイデアはあったけどどれも決め手に欠く印象だったよ。」
Aさん「うーん・・・。」
Bさん「そしてさらに言うと、ぶっちゃけこの結末は予想できた。
ぼくらの力ではこの問題の開放を見出すことは出来ないだろうと
ぼくは最初から思っていたよ。」
Aさん「思っていたのかよ。
でもこれまで10日間あまりにも渡ってこの話題を続けて来たと言う事は、
議論の中でベストではなくともベターな結論を見出せるかも知れないと言う
かすかな希望があったと言う事なのかな?」
Bさん「そんなものはない。」
Cさん「そんな希望は特になかったわね。」
Aさん「なかったんですか!! だったら何で・・・」
Bさん「この議論を進めていた間のぼくらの関心事はただ一つ。」
Aさん「んっ・・・」
Bさん「あとどれぐらいこのネタで引っ張れるだろうか。」
Aさん「やっぱりネタ切れで打ち切りじゃないか!!!!!」
最初から結論を出すつもりなどなかった。




