表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年08月
238/365

【揺花草子。】<その2403:エピローグ。>

 【揺花草子。】<その2403:エピローグ。>


 Aさん「いや・・・ちょっ・・・あまりにも乱暴じゃない?」

 Bさん「えっなにが?」

 Cさん「阿部さんが嫌がる幼女に乱暴を働いたと言う話?」

 Aさん「働いてません!!! やめてくださいよそう言うの!!!」

 Bさん「だよね。阿部さんは働いてないもんね。」

 Aさん「働いてるよ!!! ちゃんと働いてる!!!」

 Bさん「なんだやっぱり乱暴を働いてるんじゃん。

     お巡りさんを呼ばなきゃ・・・」

 Aさん「その働いてるではなくて!!!

     そうじゃなくて、昨日まで続けてた『冷蔵庫の吸血鬼問題』だよ!」

 Bさん「あぁ、その話?」

 Aさん「久しぶりの大型連載企画ってレベルで続けて来てたのに、

     『飽きたから』って理由でいきなり畳むのは

     あまりに乱暴なんじゃないかと・・・」

 Cさん「じゃあ『俺たちの戦いはこれからだ!』って言う結末にしておく?」

 Aさん「その圧倒的打ち切り臭!!!

     結論らしい結論を出さずに終わらせるのはどうかと思うと言う事で・・・」

 Bさん「それは阿部さんがこの命題を解決する力が無かったってだけでしょ。

     未解決問題ってやつだよ。」

 Aさん「なんでポアンカレ予想とかリーマン予想みたいな言い方をするんだよ。」

 Cさん「ポアンカレ予想は解決したけれどもね。」

 Bさん「だって言ってももうどうやっても問題解決の術はないんだよ。

     吸血鬼を制するためには冷蔵庫に閉じ込めればいいけど、

     冷蔵庫の中はどうやっても暗いんだもん。

     この命題は最初から矛盾を抱えていたよ。」

 Aさん「いや・・・そう言われちゃうともう・・・。」

 Bさん「蓄光壁紙とか中身が見えるガラス扉とかレミーラを使うとか

     冷蔵庫じゃなくお風呂に閉じ込めるとか、

     いろいろなアイデアはあったけどどれも決め手に欠く印象だったよ。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Bさん「そしてさらに言うと、ぶっちゃけこの結末は予想できた。

     ぼくらの力ではこの問題の開放を見出すことは出来ないだろうと

     ぼくは最初から思っていたよ。」

 Aさん「思っていたのかよ。

     でもこれまで10日間あまりにも渡ってこの話題を続けて来たと言う事は、

     議論の中でベストではなくともベターな結論を見出せるかも知れないと言う

     かすかな希望があったと言う事なのかな?」

 Bさん「そんなものはない。」

 Cさん「そんな希望は特になかったわね。」

 Aさん「なかったんですか!! だったら何で・・・」

 Bさん「この議論を進めていた間のぼくらの関心事はただ一つ。」

 Aさん「んっ・・・」


 Bさん「あとどれぐらいこのネタで引っ張れるだろうか。」

 Aさん「やっぱりネタ切れで打ち切りじゃないか!!!!!」


 最初から結論を出すつもりなどなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ