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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年08月
229/365

【揺花草子。】<その2394:不必要にざわつく。>

 【揺花草子。】<その2394:不必要にざわつく。>


 Bさん「依然として続く『冷蔵庫の吸血鬼問題』。」

 Aさん「なかなか話進まないですね・・・。」

 Cさん「ここまで来たらさすがにお蔵はないわよ。

     お蔵になったとしても『じゃあ今回はお蔵で・・・』ってとこまで含めて

     公開するわよ。」

 Aさん「なりふり構わない感半端ないですね。」

 Bさん「とにかく『冷蔵庫の吸血鬼問題』。

     昨日はいくつかの条件を提示しました。」

 Aさん「うん。」

 Bさん「もう一度整理すると、

     ・吸血鬼は阿部さんを吸血して死なすのが目的

     ・阿部さんは吸血鬼から身を守るのが目的

     ・阿部さんは吸血鬼を死なせてはいけない

     ・阿部さんは吸血鬼を追い出してはいけない

     となっています。」

 Aさん「ぼくに不利な要素だらけな気がして来た。」

 Cさん「今日はもう少し細かく条件を付けていくわ。」

 Aさん「つまりまだ命題の検討には入れないんですね・・・。」

 Bさん「まず、吸血鬼を死なせてはいけないのくだりだけれども、

     吸血鬼は仮に一切吸血ができなくとも死なないものとします。」

 Aさん「まあ・・・それはそうじゃないとこの命題成り立たないもんね・・・。」

 Cさん「吸血鬼は普通のご飯でも生命維持には支障ないと言う事ね。

     つまり阿部さんにはこの金髪幼女を適切に扶養する必要があると言う事ね。」

 Aさん「うわ。」

 Bさん「あと、幼女は阿部さんが留守にしている間に勝手に家を出ていく事も

     しないと言うルールにしておきたい。

     阿部さんのいない間に一人で警察に駆け込んで

     『おっさんに監禁されているところをスキを見て逃げ出して来ました』とか訴えて

     阿部さんを社会的死に追いやることはしないと言う事だね。」

 Aさん「いや・・・そんな悪意ある行動をとられちゃこっちだって困るけど・・・。」

 Cさん「ただし、阿部さんと2人ならお出かけ可能と言う条件を付けておくわ。」

 Aさん「はぁ。」

 Bさん「個人的にはこれが最も非現実的な前提条件だと思うけどね。」

 Aさん「えっ・・・そうかな・・・?」


 Bさん「だって阿部さんが金髪幼女と一緒に歩いていたら

     確実に職質食らって

     身柄拘束の流れ不可避でしょ?」

 Aさん「きみはぼくを何だと思っているんだ。」


 街で見かけたら確実に二度見するタイプ。

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