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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年07月
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【揺花草子。】<その2371:ギリィ。>

 【揺花草子。】<その2371:ギリィ。>


 Bさん「そんなわけで今日は獄に繋がれた阿部さんを

     面会室のガラス越しにお迎えしての収録ですが。」

 Aさん「昨日より状況が悪くなってる!!!」

 Cさん「面会の残り時間が少なくなってるから

     ちゃっちゃと収録を済ませたいわ。」

 Aさん「だからそのテキストコンテンツだから好き勝手言うスタンス

     やめてくれませんかね!!?」

 Bさん「とは言え昨日の話で言えば阿部さんが言うように

     ぼくらは半裸で阿部さんと面会をしていると言う穏やかじゃない状況なわけです。

     このまま面会を終えた時点で『ハイきみらもここ入って』って

     言われちゃう状況です。」

 Aさん「そらもう画的におかしいからね・・・。」

 Bさん「だからぼくらはちゃんと服を着ているよ。」

 Aさん「いやそこをそんな得意げに言われても!!」

 Bさん「と言うかね、テキストコンテンツと言う特性を

     これまでもずっと逆手に取り続けていたからねぼくらなんてもんは。」

 Aさん「えっ・・・な・なに?」

 Bさん「ぼくと言えばちびっこ貧乳のブロンドツインテと

     散々言い続けて来たわけだけれども。」

 Aさん「まぁ・・・。」

 Bさん「それもそう言ってるだけだからね。

     ホントはそんな事ないから。」

 Aさん「えー・・・。」

 Bさん「ホントはもうアレだから。

     回ってない(収録を止めている)タイミングではもう

     『胸が重くて肩が凝るわー・・・』って言うのが口癖だからね。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Cさん「阿部さんなんか釈然としない感じね?」

 Aさん「いえ・・・その・・・。」

 Bさん「え?」


 Aさん「きみがそれで良いんなら

     まあ別に良いんだけど・・・。」

 Bさん「(良いわけないでしょっ・・・!!!!!)」


 無言で机を叩く。

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