【揺花草子。】<その2368:ノイエ・テーゼ。>
【揺花草子。】<その2368:ノイエ・テーゼ。>
Bさん「世界の可動橋を紹介する人気のコーナー『そこで橋は考えた』ですが。」
Aさん「あぁ・・・ピタゴラスイッチ?」
Cさん「そうそう。
これまで『旋回橋』『跳開橋』『昇開橋』『運搬橋』『降開橋』
などが紹介されているわ。」
Bさん「日本国内にも可動橋はいくつもあるし、海外でも結構たくさんあったりする。
ご存知ゴッホが描いた『アルルの跳ね橋』なんかも可動橋の一種だね。」
Aさん「ふむふむ。」
Cさん「同じデザインの橋がペンギン村にもあるわよ。」
Aさん「確かにありますけども!!!」
Bさん「でも普通の橋を作るよりも当然にコストがかかる。
可動部があると言う事は経年や動作に伴う劣化も
普通の橋と比べればだいぶ早いわけで、
自治体など橋の管理者にとってみれば
維持のコストも無視できないレベルに違いない。」
Aさん「まあ・・・そうだろうね。」
Bさん「ぼくはこれはあんまり良くないなと思ってて。」
Aさん「良くない・・・とは?」
Aさん「橋の方を動かそうとするから大掛かりになるんだよ。」
Aさん「えっ・・・どう言う事?」
Cさん「だから、橋の下を通る船側、あるいは川そのものを
何とかすれば良いんじゃないかと言うわけ。」
Aさん「あー・・・例えば船が通る時だけ水位を下げるとか?
川同士の合流地点で水位調整の堰を持つところとかありますよね。」
Bさん「そう言うんじゃない。
それじゃ大掛かりだと言う問題は解決できてないよ。」
Cさん「橋を通り抜けるまで時間も掛かっちゃうしね。」
Aさん「うーん・・・じゃあ例えばどんな解決策があるんです?」
Bさん「橋の手前と向こうにワームホールを設置するとか。」
Aさん「宇宙規模で大掛かり!!!!!」
現代の科学力が追い付かない。




