【揺花草子。】<その2167:RALLY。>
【揺花草子。】<その2167:RALLY。>
Bさん「そんなわけで今年は戌年なんですよこの駄犬。」
Aさん「なんなの戌年に言及するたびにその罵倒をつけるルールなの?」
Cさん「拡張子みたいなものだと思ってくれればいいわ。」
Aさん「日常会話に拡張子ってどう言うことですか!!!」
Bさん「阿部さんは確か犬派だったよね。
『十二支にも入れてねえくせに』って猫派をあざ笑ってるんだよね。」
Aさん「あざ笑ってないよ!!? なにその突然の濡れ衣!!?」
Bさん「一般に、猫が十二支に入れなかったのは
ネズミに騙されたからだと言うじゃないですか。」
Aさん「そうですね。」
Cさん「神様杯全国十二支選手権大会の開催日をわざと間違って伝えたのよね。」
Aさん「そんな大会だったんですかね・・・。」
Bさん「でもぼくはそれは猫にも問題があったと思うよ。
誰もが望む十二支の座を争うライバルであるネズミからの情報を無批判に信用し、
開催日を自分で確認するのを怠ったわけじゃない。」
Aさん「おっ・・・いや・・・それは確かにそうだけれども・・・。」
Cさん「猫は既に情報戦で負けていたと言うわけよ。
ちゃんと公式サイトで開催要項を確認するべきだったわ。」
Aさん「神様杯全国十二支選手権大会公式サイトとかあるんです!!?」
Cさん「あるわよ。『junishi.jp』とか。」
Aさん「なぜに汎用JPドメイン!!? 日本の話じゃないですよね!!?」
Bさん「元日に国立で決勝を戦ったりするよ。」
Aさん「それは違う選手権だよね!!? 11人対11人で戦うスポーツだよね!!?」
Cさん「サポーターは12人目の選手って言うじゃない。」
Aさん「うまいこと言ったみたいな顔しないで下さい!!」
Bさん「でもさ、個人的には別に猫は十二支に入らなくて良かったんじゃないかと思うんだ。」
Aさん「えっ・・・そうなの? なんで?」
Bさん「猫は気ままで自由を愛するものじゃん。
十二支の責務を負わされるぐらいなら自由を選ぶと思うよ。」
Aさん「うーん・・・そう言われるとそうかもだけど・・・。」
Cさん「それに虎だってちょっと大きいだけの猫だしね。」
Aさん「えっそう言う解釈で来ます?」
Bさん「猫派的には
犬に花持たせてやってもいいかなぐらいに
思ってるし。」
Aさん「なにその意味不明な負け惜しみ!!???」
悔しくなんかないですよ。