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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年07月
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【揺花草子。】<その2360:薄暗い裸電球のイメージ。>

【揺花草子。】<その2360:薄暗い裸電球のイメージ。>


 Bさん「阿部さんの主食は冷や飯と言うよりは臭い飯ですけど。」

 Aさん「いや冷や飯も臭い飯も食ってないですよ?」

 Cさん「でも冷たいお茶漬けってさっぱりして結構美味しいわよ?

     暑くて食欲がない時でも気軽に食べられるし。」

 Aさん「冷や飯ってそう言うジャンルなんです?」

 Bさん「留置所での留置や刑務所での懲役を指して

     臭い飯を食うなどと言い慣わしたりしますね。」

 Aさん「まあ、しますね。」

 Bさん「ホントに臭いの?」

 Aさん「いやさもぼくがその答えを持っているかのような訊き方しないでくれる?

     知らないよそんなの?」

 Cさん「阿部さんは自分の見識を広げる意味でもトライするべきだと思うわ。」

 Aさん「そっち方面の見識は広げなくて良いですよ。

     なんで飯の臭さを検証するためだけに自ら投獄を選ぶんですか。」

 Bさん「遅かれ早かれって話だとは思うけど・・・」

 Aさん「何がだよ!!! この先も臭い飯のご厄介になる機会はないよ!!」

 Bさん「ま、ともかく、臭い飯ですよ。

     一般的な観点から言えば、納豆とかは強烈なにおいと称されますね。」

 Aさん「いやこの文脈で納豆とかの話するの?

     生産農家の方々が怒ると思うよ?」

 Bさん「まあまあ。そこはぼくら【揺花草子。】特有の話題転換のやり方って事でね。」

 Aさん「ドリフト並みの転換だけどな。」

 Bさん「そのほか、くさやとかシュールストレミングなんかも

     においの強烈な食べ物として知られていますね。」

 Aさん「そう・・・ですね。」

 Cさん「果物の王様と言われるドリアンも

     飛行機に持ち込み禁止って言われるぐらいにおいが強烈らしいわね。」

 Aさん「そう言う話は聞きますねえ。」

 Bさん「それらと比べたら刑務所のご飯なんて全然臭くないと思うんだ。

     無味無臭だと思うんだ。」

 Aさん「無味ではないだろ。

     ちゃんと栄養士の方が作ってくれてるやつだろ。」

 Bさん「そう言う意味では、刑務所の臭い飯って言うのも

     少し意味が違うんじゃないかなって。」

 Aさん「意味が・・・違う? なにそれ?」


 Bさん「『辛気臭い飯』って事なんじゃないのかな?」

 Aさん「だからきっと栄養士の人が

     頑張って作ってくれてるって言ってるだろ。」


 そこら辺の食事事情はどうなんですかね。

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