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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年07月
190/365

【揺花草子。】<その2355:希望と言う名の喫茶店で。>

 【揺花草子。】<その2355:希望と言う名の喫茶店で。>


 Bさん「ご存知朝のリズムを作る番組『0655』ですが。」

 Aさん「うん。」

 Cさん「わずか5分番組だけど、いろんなコーナーや企画があって、

     毎日バリエーション豊富で楽しいわよね。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「その時間は寝床でグーグーグーのくせに。」

 Aさん「鬼太郎みたいな扱いやめてくれません?」

 Cさん「でもねこ姉さんと仲良くなりたいとは思ってるでしょ?」

 Aさん「イヤッ・・・!!!」

 Bさん「ま、とにかく『0655』ですよ。

     同番組ではいろんな歌も放送されたりしています。」

 Aさん「歌ね。」

 Cさん「ご存知閣下の『toi toi toi』とか例のカエラ氏の『レタスの歌』とか

     有名なアーティストが歌ったりもしてるわね。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「そんな中で、何年か前までは結構頻繁に流れていた

     『のりこえるの歌』と言うのがあります。

     歌唱はご存知真心さんだよ。」

 Aさん「ああ、うん、あったね。

     サラリーマンの悲哀を歌う感じの・・・。」

 Cさん「阿部さんとは縁遠い感じよね。」

 Aさん「いや・・・なんかその言い方釈然としないですね・・・。」

 Bさん「この歌の物語の主人公はタヌキさんじゃん。」

 Aさん「そうだね。

     タヌキさんが客先からの電話に慌てて駅のホームで資料拡げたりして

     なんかあるあるって感じだよね。」

 Cさん「今日びあんな不特定多数が行き来するところで営業資料なんて拡げてたら

     情報セキュリティ的に完全アウトだけれどもね。」

 Aさん「厳しい見方をしますねえ・・・。」

 Bさん「この『のりこえるの歌』が OA されなくなって久しいけど、

     そろそろアレの続編を観たいなと思うんだ。」

 Aさん「続編。」

 Bさん「歌の物語の主人公はタヌキさんからは一転して日系アメリカ人女性。

     幼い頃はアメリカでのびのび暮らしていたけれども、

     中学生ぐらいの時に親の仕事の都合で日本に越して来た。

     以来生粋の日本人ともアメリカ人とも異なる微妙な立ち位置に悩みを抱きながらも

     日本の社会でひたむきに頑張る OL さん。」

 Aさん「ほほう・・・。」

 Bさん「その女性、姓はリンドバーグ、名はノリコ。」

 Aさん「ノリコ・リンドバーグさん?」


 Bさん「『ノリコ・L の歌』って事だよ。」

 Aさん「何言ってんの?」


 自分のルーツを探して祖母の住んでいた土地を訪ねたりします。

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