【揺花草子。】<その2354:乗り越える。>
【揺花草子。】<その2354:乗り越える。>
Bさん「1年に1回しか逢えない関係で
愛を保ち続けられるものかな?」
Aさん「えっ!!? えー・・・いやー・・・
それは・・・2人の間の問題だし・・・。」
Cさん「もちろん彦星と織姫の2人はそんな関係を長く続けているわけだけれども、
彦星にはぶっちゃけデネブたんと言う愛人の影が
見え隠れしているわけじゃない?」
Aさん「見え隠れしてませんよ!!?
それはあなたたちが勝手に言ってるだけですよ!!?」
Bさん「織姫にしても、年に1回しか逢えない相手より
すぐそばにいつもいてくれる人を求める気持ちが芽生えても
何ら不思議はないと思う。
一等星ほどの明るさはないかも知れないけれども、
そばにそっと優しく控えていてくれているような星が。」
Aさん「うーん・・・。」
Cさん「そんな彼との日々の情事はおくびにも出さず、
遠くの彦星との年に1度の再会を愉しむ悪女なのよ、織姫は。」
Aさん「うわまた随分酷いキャラ付けて来ましたね・・・。」
Bさん「いわゆるダブル不倫と言うやつです。」
Aさん「ちょっ・・・なんかもうえげつない話なんだけど・・・。」
Bさん「そんぐらい遠距離恋愛は大変なものだよと言いたいの。」
Aさん「まあ一般論としてはね・・・。」
Cさん「別に遠距離恋愛の経験があるわけでもないのにね。」
Bさん「ちょっ!!!!!//// 何言ってくれてんの!!?////
それはこの際関係なくない!!?////」
Aさん「(めっちゃうろたえてる)」
Bさん「で、でもそのへんは阿部さんは一家言あるんじゃないかな。」
Aさん「え、ぼく?
いやー・・・ぼくも遠距離は・・・
いやまあ詳しくはノーコメントの姿勢を貫きたいけど・・・
でも特に何か言えるほどのものはないよ。」
Bさん「そうなの? おかしいなあ。」
Aさん「おかしい? 何が?」
Bさん「阿部さんは次元の向こう側と
恋愛してるわけじゃない?」
Aさん「してませんけど!!???」
恋愛などと言う凡俗な価値観では測れない関係性なのだ。




