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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年07月
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【揺花草子。】<その2354:乗り越える。>

 【揺花草子。】<その2354:乗り越える。>


 Bさん「1年に1回しか逢えない関係で

     愛を保ち続けられるものかな?」

 Aさん「えっ!!? えー・・・いやー・・・

     それは・・・2人の間の問題だし・・・。」

 Cさん「もちろん彦星と織姫の2人はそんな関係を長く続けているわけだけれども、

     彦星にはぶっちゃけデネブたんと言う愛人の影が

     見え隠れしているわけじゃない?」

 Aさん「見え隠れしてませんよ!!?

     それはあなたたちが勝手に言ってるだけですよ!!?」

 Bさん「織姫にしても、年に1回しか逢えない相手より

     すぐそばにいつもいてくれる人を求める気持ちが芽生えても

     何ら不思議はないと思う。

     一等星ほどの明るさはないかも知れないけれども、

     そばにそっと優しく控えていてくれているような星が。」

 Aさん「うーん・・・。」

 Cさん「そんな彼との日々の情事はおくびにも出さず、

     遠くの彦星との年に1度の再会を愉しむ悪女なのよ、織姫は。」

 Aさん「うわまた随分酷いキャラ付けて来ましたね・・・。」

 Bさん「いわゆるダブル不倫と言うやつです。」

 Aさん「ちょっ・・・なんかもうえげつない話なんだけど・・・。」

 Bさん「そんぐらい遠距離恋愛は大変なものだよと言いたいの。」

 Aさん「まあ一般論としてはね・・・。」

 Cさん「別に遠距離恋愛の経験があるわけでもないのにね。」

 Bさん「ちょっ!!!!!//// 何言ってくれてんの!!?////

     それはこの際関係なくない!!?////」

 Aさん「(めっちゃうろたえてる)」

 Bさん「で、でもそのへんは阿部さんは一家言あるんじゃないかな。」

 Aさん「え、ぼく?

     いやー・・・ぼくも遠距離は・・・

     いやまあ詳しくはノーコメントの姿勢を貫きたいけど・・・

     でも特に何か言えるほどのものはないよ。」

 Bさん「そうなの? おかしいなあ。」

 Aさん「おかしい? 何が?」


 Bさん「阿部さんは次元の向こう側と

     恋愛してるわけじゃない?」

 Aさん「してませんけど!!???」


 恋愛などと言う凡俗な価値観では測れない関係性なのだ。

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