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【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年06月
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【揺花草子。】<その2330:ケレン味がすごい。>

 【揺花草子。】<その2330:ケレン味がすごい。>


 Bさん「6月6日は UFO があっち行ってこっち言って落っこちる日と言うのが

     世の相場です。」

 Aさん「えぇー・・・昨日の円盤ビジネスから UFO の話に繋がるわけ・・・?

     しかも6月6日はもう過ぎてるし・・・。」

 Bさん「とは言え、日本語でしばしば『空飛ぶ円盤』と呼ばれる UFO ですが、

     原義的には『unidentified flying object』、

     つまり『未確認飛行物体』なわけです。」

 Aさん「そうですね。」

 Cさん「undefined って感じね。」

 Aさん「それは『未定義』でしょ。」

 Bさん「阿部さんは UFO は見たことあるかな?」

 Aさん「いや・・・さすがに。

     あれはまさか?みたいなのは見たことがあるような気がするけど、

     まあなんか違うものだったと思うしね。」

 Cさん「それは阿部さんの行動を逐一監視するためのドローン型カメラよ。」

 Aさん「なんでぼくの行動が逐一監視されなきゃならないんですかね!!?」

 Bさん「世界中いろんなところで UFO は目撃されているけれども、

     どうも眉唾くさいとか自作自演だったりとか、

     信憑性に欠けるものが多いですよね。」

 Aさん「それはそうだね。

     何しろ地球外生命体の存在は公式には確認されていないわけだからね。」

 Bさん「ん、それはちょっと見識が狭小だなあ。

     UFO が必ずしも地球外生命体に由来するとは限らないじゃない。」

 Aさん「え・・・なにどう言うこと?」

 Cさん「例えば某国が秘密裏に打ち上げた衛星とかでも、

     国際的に認知されておらず突然空中で発見されたらそれは

     未確認飛行物体の定義に合致するでしょ。」

 Aさん「あぁ・・・そう言われれば確かにそうですが・・・。」

 Bさん「未確認飛行物体=宇宙人の乗り物と決めつけるのは早計だと言いたいわけさ。

     それに宇宙人だって UFO に乗って来るとは限らない。

     地球近傍を周回しているちっちゃい天体に乗ってやって来るかも知れないし、

     宇宙に数千機も存在すると言う人工衛星を鹵獲して

     こっそり侵入して来てるかも知れないよ。」

 Aさん「お・おぉ・・・それはちょっと思わぬ観点だな・・・。」

 Cさん「耐用年数を超えて放棄された衛星はたいがい

     人為的ないしは自然に大気圏に突入して燃え尽きることで廃棄させるけれども、

     大気圏突破だけを衛星の外殻構造に頼り、

     大気圏内に入ったらグライダー的なモノでゆっくり地上に降り立つような技術を

     宇宙人が備えていないと考える理由はないわ。」

 Aさん「うーん。」

 Bさん「さらに言えば、地球にかつて存在した超文明の時代に打ち上げた衛星が

     突然発見され、未確認飛行物体と認知される可能性だってある。」

 Aさん「またオカルト感あふれる発想。」

 Bさん「そう言ういろんな見解をレポートにまとめて発表したいなと思って。」

 Aさん「ほ・ほう・・・。」

 Cさん「『金髪美少女が宇宙の謎に迫る!!』みたいな企画よ。

     キャッチーでウィットでセンセーショナルなレポートをお届けするわよ。」

 Aさん「それは南極のやつですよね。」


 Bさん「パッケージ化すれば

     円盤が飛ぶように売れるかなって。」

 Aさん「なにその空飛ぶ円盤。」


 略して『がのにる』。

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