【揺花草子。】<その2311:そのスタンスにはちゃんと理由がある。>
【揺花草子。】<その2311:そのスタンスにはちゃんと理由がある。>
Bさん「犯罪の片棒を担ぐ事に関しては他の追随を許さない阿部さんだけれども。」
Aさん「許すけど!!? 全然許すけど!!?
犯罪の片棒を担ぐ事なんてした事ないけども!!?」
Cさん「知らぬうちに担がされてたと言うことはあるかもね。」
Aさん「いやそれもありませんけど!!」
Bさん「そうか、阿部さんは片棒を担ぐと言うよりは
両棒をがっちりホールドする感じだもんね。
片棒を担がせる隙も与えないタイプだもんね。」
Aさん「だから違うっての!!!
人を犯罪者呼ばわりとかちょっと酷くないです!!?」
Bさん「こう言う言い方をするとあれだけれども、犯罪と言うのは、
一般論として、法により禁止されている行為を行うことじゃないですか。」
Aさん「まあ・・・そうだね。」
Cさん「学術的には『構成要件に該当し違法かつ有責な行為』とされているわ。」
Aさん「はぁ。」
Bさん「つまり、まあ良く言われていることだけれども、
法律で禁じられていない行為であれば、
それが例え世の中に多大な損害をもたらすものだとしても、
犯罪にはならないと言うことですね。」
Aさん「それは・・・まあ、原義的には。
でも人に迷惑をもたらす行為は例え犯罪じゃないとしても
褒められたものではないじゃん。」
Cさん「そう、まさにそう。
一般的にはそれはルールとかマナーに属する分野ね。
そしてそう言う細かい部分は条例などで対応する例があるわ。」
Aさん「確かに。ごみのポイ捨てを罰する条例とかですよね。」
Bさん「中には大変迷惑な行為だけれども法律でも条例でも禁止されてなくて、
ただただ人々のマナーや良識に依存する事で成り立つ秩序と言うものもある。」
Aさん「あー・・・」
Cさん「良くある例だと有名アーティストのライブチケットとか
希少性の高い製品の転売なんかね。」
Aさん「うーん。」
Bさん「こう言う行為は、まあロジカルに言えば
確固とした需要と供給によって成り立っているわけだし、
商行為そのものとしての違法性はないわけだ。
けども、それを許すことで関係者の皆さんがいろんな面で損害、
あるいは心理的な迷惑を被る事から、
心情的には許されざるものと考えられている。」
Aさん「まあ、そうだね。」
Cさん「チケット転売問題なんかでは
本人確認の徹底化など仕組み側での対応も進みつつあるしね。」
Bさん「阿部さんも知ってると思うけど、ぼくはルールやマナーには厳しい方です。」
Aさん「そうだね。そこらへんきみは規範意識が高いと言うか・・・。」
Cさん「率直に言えば親の育て方が良かったと言うところかしら。」
Aさん「率直に言いますねえ。
まあ否定はしませんけど・・・。」
Bさん「だから阿部さんもそこらへんは注意して欲しいと思うよ。
ごみのポイ捨てとか違法駐輪とか信号無視とか違法DLとか絶対ダメだよ。」
Aさん「おっおう・・・。
もちろんぼくだってそんな無法はするつもりはありませんよ・・・。」
Cさん「単純所持もダメよ?」
Aさん「だからしてませんからね!?」
Bさん「もし阿部さんがそう言うルールに背く行為をしているのを目にしてしまったら、
ぼくはこう言わざるを得ない。」
Aさん「え、なに・・・?」
Bさん「『まあ! 阿部さんったらいけないひとッ!』」
Aさん「エリナ!!???」
樹にナイフで字を彫るのもルール違反です。




