【揺花草子。】<その2304:自由を求めて戦う的な。>
【揺花草子。】<その2304:自由を求めて戦う的な。>
Bさん「なみえはんの『スパル・たかし』と言う作品があるんです。」
Aさん「マニアックにも程がある作品出して来たなあ・・・!!!」
Cさん「阿部さん経緯を含めて解説を。」
Aさん「えっ・・・えーと・・・。
『純情パイン』と言う作品で WJ 本誌デビューを果たした
奇才漫画家尾玉なみえ先生。
ファンからは『なみえはん』の愛称で知られる女性作家。
『純情パイン』の連載が打ち切られた後、『少年エスパーねじめ』と言う作品で
再び連載を取るも、こちらも半年ほどで打ち切りの憂き目に。
その後作風が少年誌向きではないのではないかと言うことで青年誌の BJ に移籍し、
そこで描いたのが『アイドル地獄変』、
そしてそれも早々に打ち切られた後に描いたのが『スパル・たかし』・・・
ですよね。」
Bさん「なかなか淀みない説明良かったよ。」
Cさん「その後は読切作の発表が続くなみえはんは掲載紙を『シリウス』に移して、
いくつかの紆余曲折を経て『マコちゃんのリップクリーム』で
ついに長期連載を成し遂げるわけだけれどもね。」
Bさん「そんなわけで独特の作風でコアなファンを獲得しているなみえはん。
『スパル・たかし』はそんななみえはんが初めて歴史ものに挑戦した意欲作です。」
Aさん「歴史もの・・・なのかなあアレ・・・。」
Bさん「時は古代ローマ帝政期。
主人公たかしはローマの剣闘士。
友人のしんいちや可愛いくせにあくどい商売をする鷺巣あきなちゃん、
師匠のゲーハルト兄さんや妖精であるたかしの父など
アクの強いキャラクターが続々登場してシュールなやり取りを展開する
なみえはんお得意の作風です。」
Aさん「うん・・・そうだね。」
Cさん「そしてもちろんタイトルの『スパル・たかし』と言うのは
強大なローマ軍相手に立ち上がった剣闘士・奴隷の集団のリーダーであった
剣闘士スパルタクス、英語の読みでスパルタカスと言うところにひっかけているわ。」
Aさん「そうですね。
・・・って言うか、昨日話した20周年記念 Mac のコードネームが
ここに掛かって来るとは・・・。」
Bさん「『昨日スパルタカスの話題が出たし、
なみえはんの話をぜひしたい』
って言うぼくらの持ち込み企画だよ。」
Aさん「どんな持ち込みだよ。
ジャンプだったら編集さん苦笑いで
名刺も貰えないやつだよ。」
登竜門。




