表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年05月
123/365

【揺花草子。】<その2288:The Show Must Go On。>

 【揺花草子。】<その2288:The Show Must Go On。>


 Bさん「昨日は阿部メンバーの強制わいせつを糾弾したわけだけれども。」

 Aさん「ちょっ!!!

     メンバー呼ばわりやめて!!!!!

     しかも強制わいせつって今日になって新しく出てきた言葉じゃんか!!!」

 Cさん「セクハラも強制わいせつも同じよ。」

 Aさん「いや同じではないでしょう!!? いろいろ定義が違うでしょう!!?」

 Bさん「女性の心と尊厳を傷つけると言う意味では同じです。

     だから阿部メンバーはさっさと収監されて下さい。」

 Aさん「収監されなきゃいけないの!!? 示談で何とかならないのかなあ!!?」

 Cさん「カネの力で何とかしようとかホントクズ過ぎるわね。」

 Aさん「ちょっ!! なんなんですかもう!!

     なんでこう謂れなき罪でここまで激しい弾劾を受けなきゃならないんですか!!」

 Bさん「なに言ってんの。これはロールプレイの一環だよ。

     ぼくとママンがセクハラ被害者役、阿部さんが加害者役。」

 Aさん「ロールプレイだと言う前提は今初めて聞いたんだけど・・・。

     しかもロールプレイにしてもあまりにも悪意がありすぎると言うか・・・」

 Cさん「そこらへんは仕方ないわね。

     私たちもどうしてもね、日々たまってるものが表出しちゃうことはあるわよね。

     役に入りすぎちゃうと言うかね。」

 Aさん「なんですその役者魂!!!

     たまってるものがあるんですか!!!

     腹に据えかねるものがあるって言うんですか!!!」

 Bさん「ま、とにかく、阿部さんはちょいちょいぼくらのことを

     エロい目で見すぎだと言いたいんですよ。」

 Aさん「いっいや・・・!!! そんな事は決してないですけども・・・!!!」

 Cさん「視線がセクハラとかってもう最低の極みね。」

 Aさん「酷すぎやしませんか・・・!!!」

 Bさん「ま、でも、そこはもうぼくらがセクシーすぎるのも悪いのかも知れない。

     なんと言うかにじみ出ちゃってるもんね。フェロモン的なやつがね。」

 Aさん「・・・?」

 Cさん「(『この子はいったい何を言っているんだ?』って感じの

      ものすごい不思議そうな顔をしているわ・・・)」

 Bさん「もちろん『お前がセクシーすぎるから悪いんだ』なんて言うのは

     セクハラを許す理由にはなりはしないけれども、

     心を掻き乱すような蠱惑的な姿態はこれはもう持って生まれたものだしね・・・。」

 Aさん「あー・・・」

 Bさん「え、どうしたの阿部さん?」

 Aさん「とっても言いにくいんだけど・・・

     きみはいったい何の話をしているのかな・・・?」


 Bさん「だからロールプレイって言ってるじゃない。」

 Aさん「だよね!!?

     やっぱりそうなんだよね!!???」


 セクシーで蠱惑的な女性を演じてた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ