表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2018年)  作者: 篠木雪平
2018年04月
117/365

【揺花草子。】<その2282:無限ループ。>

 【揺花草子。】<その2282:無限ループ。>


 Bさん「『詐欺まがい』と言う言葉があるじゃない。」

 Aさん「ありますね。」

 Cさん「『阿部さんが連休に予定があるなんて詐欺まがいも良いところだ』

     なんて言うわよね。」

 Aさん「そう言う文脈で使いますか?

     あとなんでぼくを例に出すんです?」

 Bさん「ナチュラルボーン詐欺師の阿部さんを例に出した方が分かりやすいかと思って。」

 Aさん「ナチュラルボーン詐欺師とか随分な言い方じゃないのさ!!」

 Cさん「じゃあ『知りたいか。教えてやる。金を払え。』かしら。」

 Aさん「それはナチュラルボーン詐欺師の台詞!!!

     貝塚の貝に枯れ木の木の人の台詞ですよ!!!」

 Bさん「ま、ともかく『詐欺まがい』と言う表現。」

 Aさん「え、うん。」

 Bさん「『まがい』と言うことは、それそのものではないと言うことだ。」

 Aさん「え・・・あ、はぁ・・・うん・・・。」

 Cさん「つまり限りなく詐欺に近いが決して詐欺ではないと言うわけね。

     ギリギリセーフと言うわけね。

     阿部さんみたいね。」

 Aさん「どこが!!???」

 Bさん「阿部さんはギリギリアウトの方だと思うけど。」

 Aさん「何が!!!!!」

 Bさん「ともかく詐欺のようでいて詐欺ではない『詐欺まがい』。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「こう言う、人を騙すような物言いを俗に『詐欺だ!』と糾弾しますよね。」

 Aさん「え・・・うん・・・。」


 Bさん「つまり『詐欺詐欺』と言い換えられる。」

 Aさん「なにそのややこしい帰結。」


 ただその詐欺も実際には詐欺ではなく詐欺まがいであるので、詐欺詐欺詐欺となり、さらにその詐欺も・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ