【揺花草子。】<その2272:クールダウン。>
【揺花草子。】<その2272:クールダウン。>
Bさん「バーレーンGPでトロロッソ・ホンダが4位入賞を果たしたよ。」
Aさん「おっ・・・あれ?
今日はドラクエVの話じゃなかったんだ・・・?」
Cさん「そこらへんのコンサバティブな展開を打破していくのも
私たちの役目よ。」
Aさん「コンサバティブって表現は F1 でよく聞く言葉ですね・・・。」
Bさん「まあともかくトロロッソ・ホンダが4位に入ったって話ですよ。」
Aさん「あぁ、うん。」
Cさん「マクラーレンと組んで F1 に復帰した先の3年間では成し遂げられなかった結果を
トロロッソと組んでたった2戦で達成したわけよね。
悪かったのはどっちだったんだって話題よね。」
Aさん「い・・・いや・・・それはちょっとセンシティブな話題なので・・・。」
Bさん「言ってももちろん全21戦のうち1戦調子が良かっただけじゃないかって言われれば
それは確かにそうだってのもあるわけでね。」
Aさん「まあね・・・ある程度上位陣総崩れって言うレース展開でもあったわけだからね。」
Cさん「まあそれでもトップチームには届かなくとも、
中団チームの中では充分いい勝負ができるぐらいの競争力のある
パッケージングだと言うことはある程度証明できたんじゃないかとは思うわよ。」
Aさん「そうですね。
毎戦あんぐらいいい結果を残してくれればいいですけどね。」
Bさん「アロンソも拍手してくれるかもね。」
Aさん「いやっ・・・だからそう言うことは・・・。」
Bさん「それよりもぼくが気になってるのはさ、
開幕戦オーストラリアGP、そして第2戦のバーレーンGP。
今回の話数収録時点では第3戦中国GPはまだ結果が出ていないから分からないけども、
先の2戦ではどちらもピットワークで事故が発生している。」
Aさん「あぁ・・・。」
Cさん「開幕戦ではハースが2台続けてタイヤ交換をミスして
2台ともリタイアを強いられると言う事態が発生。
そして第2戦では名門フェラーリがまさかのタイヤ交換ミス。
作業が終わる前に発進してしまったライコネンの左リアタイヤに巻き込まれて
ピットクルーが骨折を負ってしまうと言う酷い事故が発生したわ。」
Aさん「ええ・・・それはぼくも映像観ました。
あれはホントうわーって感じでした・・・。」
Bさん「左リアはタイヤを外せてもいなかったのに、シグナルがグリーンに変わったらしいね。
フロントとリアを持ち上げるジャッキ担当のピットクルーも
それを判断材料にしてるのかどうか分からないけど、ジャッキを下ろしちゃってる。
ライコネンの位置からピットクルーの動きは見えないから、
信号が青になればそりゃ発進するわけでね。
それであんな事態になってしまった。」
Aさん「ピットワークに定評があるフェラーリでも
あんな事故を起こしちゃうんだからね・・・。」
Cさん「ピットストップが短すぎって言うのもあると思うわ。
あんなでっかいタイヤを4本まとめて交換するのに
2秒ちょいで終わらせなきゃいけないなんて
ちょっと急ぎ過ぎにも程があるわ。」
Aさん「うーん。
こう立て続けに事故が起こっているのは
システム側の問題という意見もありますけどね・・・。」
Bさん「昔はレース中に給油があったから、タイヤ交換自体は
少し余裕があったと思うんだよね。」
Cさん「ウィングの調整とかもしてたものね。」
Aさん「ああ、そう言えばそうでした。
でもあれはあれで事故がないわけではなかったですよね・・・。」
Bさん「確かにね。
給油が終わらないのに発進してしまって、
ホースを引きちぎってぶら下げながらピットロードを爆走みたいな事故もあったね。」
Cさん「それでも、ピットクルーに対する精神的プレッシャーは今と較べれば
だいぶ少なかったんじゃないかと思うわ。」
Aさん「うーん。」
Bさん「だからぼくは思うんだよね。
もう少し余裕を持ってピットワークをするべきなんじゃないかと。」
Aさん「余裕。」
Bさん「ピットに入って来たらまずドライバーは
マシンを降りてひとしきりシャワーで汗を流して
軽くサンドイッチと紅茶でお腹を満たして
ちょっとしたシエスタをとってから
ゆっくりレースに復帰することを義務付ける
レギュレーションにしたら良いと思う。」
Aさん「レース終わるまで何時間かかるんだよ。」
ラリーのような。




