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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
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ストレスを減らす努力をしてもゼロにはならない

それでも百パーセント上手くいく訳じゃない。そこまでやっても美智果のことを嫌う人は出てくると思う。だからそういう部分はもう、『そういうものだ』と割り切るしかないんじゃないかな。それもまた、この世の中の現実ってものだ。


しかも、妻が亡くなったみたいなことだって起こるんだ。どんなに気を付けてても他人と上手くやろうとしててもこういうこともあるんだよ。いくらストレスを減らす努力をしてもゼロにはならない。別にわざわざストレスを掛けて慣れさせようとしなくたって、自然と掛かってくるストレスを利用してその対処法を学べばいいって僕は思ってる。


小学校に上がる前に母親を亡くすなんていうとんでもないストレスを受けたあの子に、これ以上のストレスをわざわざ与える必要がどこにあるって言うんだ?


どんなに泣いても縋ってももう永久に母親には会えないっていうそのストレスと、美智果はずっと付き合っていかなきゃいけないんだ。それで十分だろ。


そんなことで不幸面するなって? 『そんなこと』なんて言えるってことは、自分の親が死んでも大したことない、自分の親のことなんて大して好きでもない、大して大事とも思ってないっていうことだろ? 自分の親も大切に想ってない人間の感覚と比べても意味ないと思うね。


それに、人が死ぬことを『そんなこと』と言えるっていうのは、それだけ人の命を軽く見てるっていう証拠だよな。そういうのを平気で言える人間って、ちょっと気に入らないことがあっただけで人を殺しそうな気がするけど?


僕は美智果にそういう人間にはなってもらいたくないな。


子供が親を亡くすなんていう不幸を『そんなこと』とか言って軽んじる人間にはね。



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