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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
53/201

半裸のオジサンがいる家にはちょっと…

「さ~、キリキリ働け~!」


「って、仕事じゃね~し!、宿題だし!!」


夏休みの終わりまで五日となった今日、好美よしみちゃんと真理恵まりえちゃんがうちに来てた。好美ちゃんの夏休みの宿題を終わらせる為だ。今日から宿題が終わるまでうちに入り浸るらしい。まあ、それで捗るんならいいことじゃないかな。


好美ちゃんも真理恵ちゃんも、確かにすごくよくできた品行方正って訳じゃないけど、いい子だと思う。たまにぶつかり合うことはあってもお互いにきちんと妥協点を見付けて解決してくれてるみたいだし。


これまでにも、何人か美智果の顔見知りの子が来たことはある。でもその中でうちに来るくらいの関係が残ってるのは、この好美ちゃんと真理恵ちゃんを含めた数人だけみたいだ。


それでいいと僕は思ってる。合わない相手と無理して付き合い続ける必要はないんじゃないかな。


僕も美智果も博愛主義の聖人君子じゃない。だからどんな相手にだって同じように接するなんてできない。だけど、合わない相手についてはあくまで敬して遠ざけるだけで、わざわざこちらからちょっかいも掛けない。それだけなんだよな。


そして、合う相手についてはとことん大切にする。という感じかな。


こうやって宿題を手伝うまでするのだって、パンツ一丁のイケてないオッサンと鉢合わせするかもしれない家にでも来られるくらい美智果のことを大切に思ってくれてる友達だからだし。


そう、僕は美智果の友達にふるいを掛ける為のハードルなのだ!


って、違うか。


まあそれは冗談としても、イケてない半裸のオッサンがいる家に遊びに行くというのは何気にハードルが高いんじゃないかな。それこそ、大して気が合う訳でもない、好きでもないただの顔見知りに過ぎない相手の家にそんなのがいるとしたら、女の子にとっては特にね。相手にとっても断りやすいかもしれないし。


『半裸のオジサンがいる家にはちょっと…』


って感じで。


……ダメ?


とにかく、今も付き合いが続いてる美智果の友達は、厳選されたツワモノだからね。少々のことじゃ動じないよ。ホントにパンツ一丁の僕と鉢合わせしたって狼狽えないくらいには。という以前に、あの子達も割と、内容が筒抜けになるのを分かってて際どい話をしてたり、いつも僕がいる位置からはトイレが近いから音が丸聞こえなのが分かってて水を流さなかったりする子だし。


さすが、美智果と気が合う子だって感じだよ。


美智果がお行儀のいいお上品な子じゃないから、好美ちゃんや真理恵ちゃんがそうじゃなかったとしても文句を言う筋合いじゃないんだよな。



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