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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
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ひ~っ、怖い~!、雷めっちゃ怖い~!

「…? 雷…か?」


朝、外がやけに騒がしい気がして目が覚めたら、雷だった。しかもかなり激しい。雨も強くてまさに嵐の最中ってって感じだ。


ガゴーン、バリバリバリィィッ、って雷鳴に家まで振動してる。これはまた近くに雷が落ちたりしたらモデムとか壊れそうだな。やれやれ……


寝ぼけた頭でそんなことを考えてたら、


「怖い……」


って声が。


美智果だった。美智果が小さな声で「怖い」って言いながら僕に寄り添ってくる。小さい頃はよくこんな感じで雷を怖がってたけど最近はそうでもなくなってたのに、さすがに今日のは怖かったらしい。いきなりすごい雷で起こされたからっていうのもあるのかな。


「大丈夫大丈夫。お父さんはここにいるよ」


そう言いながらきゅっと抱き締めた。寝る時もパンツ一丁だから、今も当然そうだ。でも、僕にとっては赤ん坊を抱いてるのと変わらない。大きくなってもね。


いつもの起きる時間になってもまだ結構、雷がすごかった。


「ひ~っ、怖い~! 雷めっちゃ怖い~!」


美智果はまだそんなこと言ってたけど、さっきと違ってちょっと大袈裟に怖がってるのが分かった。しっかり目が覚めたことで、冷静になれたんだろうな。寝てた時は無防備だったから本当に怖かったんだろう。


「ま~、収まるのを待つしかないからな~」


大袈裟に怖がってみせてるのが分かったから、僕の方も少し軽口っぽく応える。それに、待つしかないのは事実だし。僕は気象を操れる能力者とかじゃないからね。


ドドーンッ、って感じの地響きみたいな雷鳴の中で朝食を済ませて、嵐が過ぎるのを待つ。モデムは電話線を抜いておいた。以前、近くに雷が落ちた時に壊れたことがあるからだ。


ガーンッ、って感じで落ちたと思ったら、パチッ、って音がして焦げたような臭いがして、モデムが壊れてたんだ。雷サージってやつの影響だと思った。雷サージを防ぐ機械をかませてた筈なのにそれだったから、あれもよほど上等な高いやつでないと効果はいま一つってことなのかなって実感した。


それにしても、他の精密機械は全部無事だったのに、何故かモデムだけが壊れたんだよな。だから、電線側から雷サージが侵入したんじゃなくて、電話線側から侵入したのかなと思ってる。


モデムを切っててネットができないから仕事もできなくて、仕方ないから美智果と一緒に録画しておいたアニメを見た。それが終わる頃には雷も収まって、美智果はネットのゲームを、僕は仕事を始めたのだった。



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