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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
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そんなこと我慢してまで付き合うとか馬鹿らしい

僕も世間から見たらアニメや漫画が好きなオタク分類されるだろうから、それっぽい知人はいる。妻との出会いのきっかけになったのも、同人サークルに少しばかり参加してたからだし。


その当時の知人が参加してて、何となく僕も嫌いじゃないから手伝ったりしてたけど、その知人とは今は疎遠だ。疎遠になった一番の理由が僕が結婚したことで『裏切者』になったからだっていうのが表向きの理由だった。だけど、本当の理由はたぶん違う。本当は、僕が彼と距離を置いたからだ。


それは何故か?。


一言で言うと<見解の相違>かな。


彼は、子供が相手でも真剣な交際はできるし、それ故の体の関係も場合によっては仕方ないんじゃないかって考えてた。でも、僕は自分に子供が、娘が生まれてみてその考え方がどうしても受け入れられないものだっていうのに気付いてしまったんだ。


親だからこそ、ね。


<真剣な交際>は、これはまあ百歩譲ってアリだとしても、<体の関係>は、今は胸を張ってナシだと言える。


だってそうじゃないか。たった数年我慢するだけで、相手も成人して誰憚ることなくそういう関係になれるんだよ?。どうしてその<たった数年>が我慢できないんだよ?。真剣だからこそ我慢できないって言うかもしれないけど、その真剣は、相手そのものに対して真剣なのか?。それとも、自分の欲求を正当化する為の言い訳として真剣って言葉を使ってるのか?。


僕は妻のことが好きになって結婚してみて、他人同士が一緒に暮らすことはお互いに譲歩し合って折り合いをつけることで成立するものだって身をもって経験した。どんなに好きな相手でも、自分の都合を百パーセント聞き入れてくれるわけじゃないんだ。必ずどこか我慢して、相手に合わせることも必要になってくる。すごく我慢しなくちゃいけないことだって出てくる。それも何年も。


相手が十八歳とか二十歳になるまで待つこともできないのが、そういうのを我慢し続けることができるとかとても思えない。


『そんなこと我慢してまで付き合うとか馬鹿らしい』って言うんだったら、それこそ付き合っちゃ駄目だろ。


だからもし、美智果と『真剣に付き合いたい』とかいうのが現れても、僕は彼女が少なくとも十六歳、できれば十八歳になるまでは、体の関係は許す気はない。たった数年も我慢できないような堪え性のない人間の言う<真剣>なんて信じない。


その程度の我慢もできなくて、何十年も相手と付き合っていくことなんてできるとは思えないからね。


これは、美智果の方が相手を好きになったんだとしても同じだ。それを我慢できるかどうかが、どこまで真剣に相手のことを思ってるかっていうことの試金石になると思ってるんだ。



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