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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
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美智果が家でリラックスできればいい

「こんにちは~」


「おじゃましま~す」


昼過ぎ。美智果の友達が次々と訪ねてきた。普段は美智果の声しかしない家の中が、一気に賑やかになる。いや、僕と美智果がいつも大きな声で会話してるから普段から騒々しいのは騒々しいんだけど、それとはまた違う、キャッキャウフフとした賑やかさだった。


美智果と気が合うくらいの子達だから、ウェーイな感じの賑やかさでもない。それでも明らかに空気が違うんだ。<黄色い歓声>とはよく言ったものだと思う。


友達が来る前に、パーティーの用意は済ませておいた。宅配ピザとお寿司とケーキ。お菓子とかは各自持ち寄りってことになってるそうなので用意はしてない。


「はい、みっちゃん、これプレゼント~」


「ありがと~」


隣の部屋でワイワイやってる様子が伝わってくる中で、僕は仕事をしてた。僕がノリの良いイケメンとかだったら一緒にパーティーに参加してもいい気がするけど、まあそうじゃないからね。友達だけの方が気楽に楽しめるだろ。


美智果に対してやってるようなノリも、他人の子供相手だとなんか違う気がする。と言うかただのセクハラ中年になってしまう。僕のことをよく分かってる美智果が相手だからこそできるノリだ。家族である娘相手にはあけっぴろげでいられても、他人のお子さん相手には無理。


って言うより普通に犯罪だよな。


正直、胸も膨らみ始めた小学六年生の女の子がパンツ一丁でいるところに父親もパンツ一丁でいるとか、世間から見れば性的虐待と言われても仕方ないかも知れない。単に僕と美智果がすごく仲がいいのを周囲は知ってるし、美智果自身がわりとそういう部分を意識してないってのを彼女の友達も知ってるから家で裸族だって知られても『みっちゃんらしいね』で済んでるんだと思う。


僕だってそれくらいはわきまえてるつもりなんだ。


僕はただ、美智果が家でリラックスできればいいと思ってるだけだ。家の中でまで仮面をかぶって演技し続けなきゃいけないなんて、僕には無理だ。自分にできないことを子供に強要するつもりはない。


外で辛いことがあっても家に帰ればホッとできてリセットできるからまた外で頑張れるんだと僕は思う。


家の居心地が良すぎたら外に出るのが辛くなるじゃないか。って?。そうかな?。引きこもりの人って、本当に自分の家が心地いいから引きこもってるのかな?。もし居心地が良いんだとしても、それは<家>じゃなくて<自分の部屋>に限定した話じゃないかな?。


それって、自分の家が居心地良いっていうのとは違うって気がするんだよな。



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