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美智果とお父さん  作者: 京衛武百十
20/201

ただしイケメンに限る

美智果の学校指定の水着は、最近多くなってきたらしい上下セパレートで下が短パンみたいになったやつだった。昔ながらのスク水じゃなくなったのを嘆く諸兄もいるだろうけど、娘を持つ親としてはこの変化はむしろありがたいというのが正直なところかな。


やっぱりね、親になってみたら実感するけど、自分の娘がそういう目で見られるっていうのは気分が良くないし。


だけど美智果は、アニメを見まくるからか、ブルマや旧スク水の存在は知ってた。


「アニメとかでネタにしてるのは笑えるからいいけど、実際に着るのとかはイヤすぐる」


だそうだ。僕の前でパンツ一丁で膨らみかけたおっぱいを晒してるのもぜんぜん平気でも、他人からそういう目で見られるのは気持ち悪いらしい。と言うか、僕が美智果のことをそういう目で見てないっていうのが伝わってるんだろうな。


だから、もし、僕が彼女のことをそういう目で見てたとしたら、たぶん、『気持ち悪い』と言われてたと思う。


ちなみに僕はいわゆるイケメンじゃない。どころか普通にブサメン(って今は言わないのか?)の括りに入ると思うんだけど、妻は三人目の<彼女>だった。それなりの期間、交際が続いたという意味(そうじゃない、ほんの一時期、お試しみたいに付き合った相手ならもっといるけど…)でのね。


一人目は中学の同級生。実はクラスの連中が冷やかしで僕とその子をくっつけようとしてお互いに意識するようになって双方の家に遊びに行ったりもした。厳密には果たして<付き合ってた>と言えるのかどうかは微妙かな。手は繋いだけどキスさえしてなかったし、別の高校に通うようになって何となく自然消滅したし。


二人目は社会人になってから。これも何となく同じ職場の女の子と自然と仲良くなって、体の関係までにはなった。だからまあ付き合ってたんだと思う。だけどそれも、親しくなるにつれて何となくお互いに噛み合わないところが表面化してきたのか、彼女の方から連絡をしなくなってきた上に、彼女が田舎に帰ることになって呆気なく終わった。


妻とはお互いの友人が知り合いで、僕が時々手伝ってた同人サークルの売り子に妻も駆り出されたのが出会いのきっかけだった。


それまでで、僕も実感したわけだ。『ただしイケメンに限る』なんてこと言ってる卑屈なのは女性も相手にしにくいってことを。僕はその辺のところは開き直ってたからか割と普通にしていられたと思う。


だから美智果も、ゲームの中のカッコいいキャラクターにきゃあきゃあ言ってるけど、キョドってなくて自然体でいられてる柔和な感じの男の子が相手なら別に普通に話もできるらしい。ただし、オラオラ系と下品なのは受け付けないってさ。


あ、でも、こうも言ってたな。


「カッコつけについては、イケメンに限る」


だそうだ。


変にカッコつけない方がいいんだって。



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