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「好き。」  作者: 那疑
2/3

『第2話』

「俺の名は───」(ダミ声)


と、言いかけたアルパカ?を横に私は全身にのしかかる重圧、全身を揺さぶる恐怖に怯えていた。

私はとっさにアルパカ?に


「なに、これ。体が動かない!?」


と小刻みに震えながら言った。

ふと、アルパカ?を見ると先ほどと違いなにかに怯えるように全身を震わせていた。


「逃げるぞ……天使だ。近くにいるのか!逃げるぞ、走れ!」(ダミ声)


「え?天使って───」


「いいから早くしろ!」(ダミ声)


慌てて私は足元にある私の鞄を拾いアルパカ?の元へ走りだした。

私がこちらに走りだすのを確認したアルパカ?もアルパカ?が知っているであろう森の出口へと走りだした。

私もそれに続くように走った。


だいぶ走り続けていた。

これほど長い森だとは思わずさすがに体力の限界がきた私は


「ね、ねぇ!ちょっと休ませて……!」


と、息を切らしながら言った。


「何を言っているんだ!死にたいのか!!」(ダミ声)


「えぇー、でも結構走ったしー。お願い!ね?」


「……5分だけだぞ」(ダミ声)


私はくずれるように地面に座った。


「ありがとう……」


私は深呼吸をして落ち着き先ほど聞けなかったことをアルパカ?に聞いた。


「ねぇ、名前、結局さっき聞けなかったでしょ教えてよ!」


「俺の名はアザミだ」(ダミ声)


かっこいい名前だな……。トゥクン


「アザミ、か……よろしくね!私はさとこ!」


アザミは蔑みながら


「豚につけるような滑稽な名前だな」(ダミ声)


と、言った。


「豚じゃないよ!これでもピッチピチの高校二年生なんだから!」


と、少しかわいげに言ってみた。


「なにをわけのわからないことを言っているんだ。それより休憩はもういいのか?」(ダミ声)


「もうちょっとー」


少し落ち着いてきた。私は自分のことを考えていた。どうなるんだろ……。お家に帰れるのかな。そもそも天使ってなんなの……。


「……ねぇ、天使ってなんなの?何が怖いの?」


「ブタめっ(小声)……天使を知らないのか」(ダミ声)


私は自分の知っている天使についてのことをアザミに言った。


「……知ってるよ。神様の使いでしょ?そんなに悪いものなの?」


「悪いな。害悪だ」(ダミ声)


「……べつに最初から害悪じゃなかったさ。人々に祝福を与えたり、各国の王たちに神々の啓示を伝えたりしてたしな」(ダミ声)


「じゃあなんでそんな害悪だなんてことになっちゃったの?」




……

………

この時、私はなにも知らなかったら、なにも聞かなかったらと、時々思う。でも、後悔はしていない───




よんでくださってありがとござますペコリ

前回の投稿から結構間が空いてしまいました

すみませんペコリ

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