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「好き。」  作者: 那疑
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『第1話』

これは私の長い物語のはじまり

何も知らない無知な子供だった頃の───


私は岡本さとこ16歳

パパとママとお姉ちゃんの3人ぐらし

ごく普通の家族。

そして私は普通のどこにでもいる、高校2年生。

代わり映えのない毎日を過ごしている。


そんな私は今学校の教室にいる。

誰もいない教室で私は一人。

「はぁ〜、退屈だなぁ〜。毎日同じことの繰り返しなんて飽きちゃうよ〜」


「……好き、って誰かに言われたいなぁ」


なにを馬鹿なことと思い私はカバンに手を取り

小説を広げた


『好き。』


これは昔はおばあちゃんが買ってくれた小説

おばあちゃんの形見


「おばあちゃん……会いたいよ。」


(ダメダメくよくよしてもしょうがないよね!)


何回も読んだこの小説

私はいつも持ち歩いている

こうすることでおばあちゃんがいつも見守っててくれる気がするから


パラパラ


「ふふ、やっぱりおもしろいなぁ……。」


ふと、私は時計に目をやると


「もうこんな時間!?早く帰らないとママに怒られちゃう!」


私は急いで帰り支度をし、学校を後にした


いつもの帰り道

ふと空を見上げると


「きれいな空……。あっ!あの雲アルパカみたい!

写真撮ろっと」


カシャ


「あとでママやお姉ちゃんに見せてあげよっと」


こうしてみると平和な毎日も結構いいかもかも

立ち止まってそんなことを考えていると


「あっ!早く帰るんだった!」


慌てて走り出すと私は空に一つの眩い光を放

光を見逃さなかった


「あれ?今なにか」


それは少しずつ大きくなって


「もしかして落ちてくるの!?私のとこに!?」


私は一瞬まばたきをした

それは目の前まで迫っていた


「私───」


私は光につつまれた



「あれ?私生きてる……」


目を開けると生い茂る木々に囲まれていた


「ここ、どこ?私光につつまれてそれから……。」


もう一度周りを見渡してみると

木々の影に


「あれ、アルパカ?」


アルパカ?のようなものが私に近づいてくる


「か、かわいい!」


目の前まで近づいてきたアルパカ?の首元に

手を近づけた瞬間


「さわるでないっ下劣な雌豚め!」(ダミ声)


え、周りを見渡してみてもどこにも

豚と呼べるものの姿が見えなかった

私は意味が理解できずもう一度手を近づけた


「さわるでないと言っているのが

わからぬのか!この豚めが!」(ダミ声)


私は理解した


「私豚じゃないです!名前もちゃんとあります!」


それに


「それにあなたこそ何なんですか!なんでアルパカが喋ってるんですか!ここはどこてますか!」


アルパカ?のようなものはキレ気味に


「質問の多い豚だ」(ダミ声)


ぷつん


「豚じゃないですさとこっていう名前があります!あなたこそ名前ぐらいあるでしょ!」


アルパカ?は言った


「ふっ、俺は───」(ダミ声)



これは出会い運命の───


そして物語のはじまり───


















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