ふりーぺーじ
とても短いので、読んでみてこれが何を意味してるのか考えてみてもらえればと思います。
何をかこうかなあ、迷うなあ。
いいじゃない何でも。こういうときすぐ筆が止まるのね。
えー。君は何のお題が出てもすぐかけるからそう言えるんだ。僕みたいな創造力のない人間には難しいことなんだよ。
わかってるわよ。わかってるから言ってるんじゃない。何もかけませんってことをかけばいいのよ。
お題だって出ているのにかい?そんな無茶苦茶な。
なによ、せっかくアドバイスしてあげてるのに。それなら一生悩みながらあーだこーだ言ってればいいじゃない。
ごめんごめん。でも、やっぱり何も浮かんでこないんだ。
別にかく前に考えなきゃいけないわけじゃないのよ。とりあえず点だけでもかいてみたら?
点なんていざかきたいものができた時、絶対邪魔になるだろ。僕はそんな冒険したくないよ。
何言ってるのよ、まだ全然かくこと決まってないくせに。
うっ、それを言われると弱いなあ。ところで、そういう君はもう決まったのかい?かくこと。まだ何もかいてないようだけど。
私も実は悩み中なの。ああ、でも勘違いしないでよね、あなたと一緒なわけじゃないわ。
まだかけてないのに僕とは違うってどういう意味だい?
あなたはかきたいものがなくてかけないんでしょ?私はかきたいものが多すぎてかけないのよ。わかる?かけないんじゃなくてかかないの。
なんだ、僕と一緒じゃないか。結局は白紙なんだろ?もし時間制限があって今からもうかけません、なんて言われたら結果は一緒さ。
ああもう、ああ言えばこう言う。そんなに言うなら私はかきはじめるわよ!何もかけずに黙って見てなさい。
ごめんて。そんな起こらないでくれよ。別に焦らせようとしたり、馬鹿にしたいわけじゃないんだ。
じゃあなんだって言うのよ。
いや、僕はただ、考えても行動しなければ考えてないことと同じだと思ったんだよ。どっかの偉いおじさんだかおじいさんだかも言ってたろ?
聞いたことあるかも知れない。でも、さっきあんなに偉そうにしてたくせに、他の人に私の怒りの責任を押し付けるのね。
かっこつけたら思いの外、君が怒ったからね。身の安全を考えたんだよ。
ふーん。まあいいわ、早くかいちゃいましょう。もう一回お題を読むからよく聞いてなさいね。あなたも聞いてるうちに何か思い浮かぶかもしれないわ。
『今からあなた方に自由にかきたいものをかいてもらいます。それはあなたが今思っていること、感じていること、的確には言えない心の中のことです。指定はありません。書いてもいいですし、描いてもいいです。前述したことがあなたの思考を狭めるものなら忘れてください。私から伝えることは以上です。それではどうぞお楽しみください』
あなたなら何を書きますか?
いざ何でもいいよって言われると迷う人って多いですよね。
でもそれって迷ってるわけではなくて、自分が選択しきれてないのだと思います。
ご飯の時に何が食べたい?何でもいいよ、なんて会話したりしませんか?
そして提案してもされても、今日は熱いものは…、中華の気分じゃないんだよな…となるときってありますよね。
自分が何をしたいかわかっていないんです。
でも、わかってないだけで何かはしたいんです。
選択肢が大雑把ながらあるんです。
自分がしたいことが迷わず選択できたらいいですね。