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第9話

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「媛、また貴女…」


「あっ。おかーさん、見てぇ。真っ赤でサラサラでキレーでしょ」

ハハハ、ハハハハハハ…


媛、どうしてッ…どうしてなの?ねぇ…、ねぇ…媛。お母さんに教えて。


ハハハハハハ…


都心の三階建ての一軒家。住宅地の一角に原地家はあった。

その家から聞こえるのは、母の泣き声、娘の笑い声。


「ねぇ、こなた。またお姉ちゃん、手首切ったのかな?」


「そうっぽいね、かなた」


僕らの姉は、毎夜手首を切る。姉の手首についた数千の傷は目も当てられない程に凄惨で、人間の腕とはとても思えない。


血友病

これが姉の病名だった。

一度血が出たら止まることはない。流血、流血、流血…。


姉は自分が置かれている状況をわかっているはずだった。それでも手首を切る。輸血をしても姉はまた血を流す。


そんな姉を支える母は限界寸前だった。目は血走り、髪は乱れ、実年齢よりも10歳は老けて見えた。

父は姉を、母を恐れ、ほとんど家に帰らなかった。


悪夢が起こったあの日。

珍しく家族全員が揃っていた。


パーティーの始まり。


姉の笑い声が遠吠えのように聞こえた。

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