第7話
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「かなた、李紅さんがいるよ」
「こなた、李紅さん変だよね」
「うん、おかしい」
「話しかけてみようか」
「みよう、みよう」
公園の青いベンチに腰掛け、噴水を眺めていた、僕。
すぐ真後ろから聞こえる二人組の声を気付かないふりをしながら聞いていた。
今は誰とも話したくない。
「かなた、行ってよ」
「やだよ。こなたが行ってよ」
どっちが僕に話し掛けるのか揉め始めた兄弟は、自分たちの声の大きさに気づいていないようだった。
「かなた、こなた。うるさいですよ、此処は公共の場です。」
僕が二人に注意をすると、二人は嬉しそうにもっと大きな声を挙げた。
「「李紅さん!!」」
「だから、うるさいと言っているのですよ、私は。」
ため息混じりに言うと、緑髪のかなたが困った顔をした。
「李紅さん、どうしたの?」
「瞳が鳴いてるよ」
青髪のこなたに顔を覗き込まれ、一瞬視界が真っ白になった。
「私は泣いてなどいないですよ」
「うん、泣いてない。でも鳴いてるよ。」
「かなたとこなたは相変わらず変わり者ですね。」
今度は二人に顔を覗き込まれ、誤魔化すようにして目を逸らした。
「変わり者じゃないよね、こなた」
「うん、変わり者じゃない。李紅さんが変わり者だよ」
目を逸らしてもなお、僕を直視し続ける二人。
「僕は、変、ですか?」
「変だよ。獣みたいに苦しそう。百合さんに本当のこと言っちゃえばいいのにって思う。ねぇ、かなた?」
「そう思うよ、こなた」
本当のこと…―
それは、僕が日暮李紅ではないということ。
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