第13話
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「李紅さん、りーくさーん?」
「あれれー?どうしたんだろ」
昔の記憶が走馬灯のように駆け巡り、消えて行く。
ひとつ、またひとつ。
自分が李紅であることを忘れそうになった。
「すみません。考え事をしていました。私は、そろそろ帰ります…」
立ち上がろうとしたが、足に力が入らず、少しフラフラしてしまった。
「では…」
「「唏緒、また会えたね」」
背の向こうに二人の気配を感じ、胸が熱くなった。
「うん」
振り向かず、歩き出す。
振り返っても二人はもういないだろう。
かなたとこなたは2年前に死んでいる。たぶん、さっきまでいたかなたとこなたは幻覚。もしくは幽霊とか。
「でも、会えた」
拭っても拭っても頬を伝う何かがある。もう、隠さない。何もかも。
百合、もう一度チャンスをください。
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