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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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第六十一話  スキルの大切さ

実力とスキルの差を痛感した、かつての記憶。

花が胸に抱く「救いたい」という願いは、現実の仕事もゲームの世界も変わりません。

それぞれが次なる戦いを見据え、自らの能力を高めるために動き出します。

決戦への準備が進む中、若きランスの意外な一面が垣間見える一幕も。

「花さんは、なぜこの病院選んだんすか?

地元にもたくさんあったんじゃないすか?」

俺は、離島訪問で利用者の死を経験してから、単身県外へ修行に出た。

先輩のコピーじゃあ、限界がある。帰りの船で号泣し、もう逃げたらダメだと思った。

学生時代、落ちこぼれだった俺は、自分の身の丈に合うようにしないと、いつか事故を起こすんじゃないか……そんなネガティブな考えで、先輩の言うことを、ただ忠実にこなしていた。


「ああ、ちょっと訪問で色々あって。限界を感じたから、一度勉強しなおそうと思ったんだ。型通りのアプローチじゃ、人の人生は救えないから。」


「そうだったんすねー。僕もここ入って、やっぱりスキルがある先輩と、そうじゃない先輩をみると、天と地ほども差があると思ったんすよ。

けど、花さんみたいな意欲のある先輩が同期で良かったっす。この研修も、わざわざ県外に出てまで一人で行く勇気なかったっすわ!」


「先輩はやめてくれよ、同期なんだから……それに俺は、そんな実力者じゃない。だから、これからも対等によろしくな、丘咲」


ログインする時、花は昔を思い出していた。

(スキル……あると無しではまるで違う。ゲームも同じ……か。そのためにわざわざ県外まで行ったのにな、えらいのに出逢って、人生詰んだよ全く……)



ザシュ‼︎


「よ、よし!ペイントしてるモンスターをやっつけたよ!」


「しゃあ!よくやった!」

「うん!ナイスです!」


三人は一旦カレッジへ戻り、一旦休憩とする。その間に、スキル獲得の手続きを済ませた。

「お、ここか。……ポイントルーム……ここか。

今更だが、このゲーム、単純な名前が多いな。」


「どんな年齢の人が来るかわからないからだと思うよ?」


「そうね、バイトやる時の概要にも、子供からお年寄りまでログインする可能性があるから、そのつもりで対応するようにって言ってた。

だから、よりシンプルにしてあるのかな?」


ポイントルーム内は個室になっている。

例えるなら電話ボックスの中にATMがあるような雰囲気だ。


(ぷっ。まるで、電話ボックスだな。まあ、あの二人は知らないだろうけどな。ランスも多分若いだろうし。乾杯の音頭も知らないくらいだから、多分若え。)


『お疲れ様でした。ここに、手をかざしてください。』

自動音声案内に従って操作する。


『スキル付与が完了しました。』


花も念のため、感知スキルを獲得していた。

「どうせ一緒にするなら、俺も取っといて損はねえよな。」


リサと花が個室から出てくる。


「あれ?花も何かスキル取ってたの?まあ、不思議ではないけど、かなりタイトだね。」


「ま、まあな、色々見ておきたかったし、入ってみただけさ。」


ひとまず、リサの感知スキルは無事に獲得できた。

「連休も終わるから、またログインするときや、何かやる時は、メッセージで誘ってください。僕は、タクに備えて、自分のスキル獲得と、自己研鑽に励むよ。」


「自己研鑽、よく知ってるなそんな言葉。

偉いぞランス。お前みたいなやつで溢れたら、この国も安心だぜ。」


「な、なにおじいちゃんみたいなこと言ってるんだ。花はどうするの?」


「ん?そうだなあ……まあ、鍛冶スキルはぼちぼち自分のペースでとって、早くアイテム作らないといけないからなあ。」


「も、森で狩りまくる時って、だいたい、いつ頃なの?」


「………んー……だいたい夜だなあ。21時くらいってとこかな。」


「そ、そうか……わかった……も、もし、日中でログインすることがあったら……」

ランスは少し言いづらそうにしている。

そこを、花は見逃さなかった。


「わーってる!日中、もし、憂さ晴らしモードの時は、ランスに声を掛ける!

手合わせだろ?」


「う、うん!そう!手合わせして欲しい!

ありがとう、花!」


(まあ、ガキは普通夜はゲーム止められるわなあ、まあ、今時の子は知らんけど。)


「わたしも、明日からはバイトと勉強三昧になっちゃうから、もし何かあったら二人にメッセージ送るね!」


「うん。とくに、マネージャーさんからの連絡と、ALOからの報告があったら、すぐに教えてください。」


「みんな、ありがとうね。」

リサは二人の顔を見つめて頭を下げる。

ランスは軽く頷く。


「ま、バイトと勉強に専念だな。こっから本格的に受験モードだな。」


「うん、とりあえず、夏の修学旅行までが一区切りだから、それまではバイトと勉強頑張ってみる!」


「しゅ、修学旅行ですか!? ど、どこに行くんですか?!」

ランスは目を輝かせている。二人ともこんなランスは見たことがなく少し驚いた。


「お、おい、すげえ食いつきだなあ、ランス!

ここじゃなんだ、どうせもう上がるだけだろ?

連休最後にあっちで軽く話さねえか?」


連休中、色々なことがありながらも、スキル獲得や、作戦会議を無事に終えた。

まだまだ謎の多いゲームでできることはそう多くはない。

CIAや探偵のようなプロではないため、三人は素人ながらも協力し合うのだった。


第六十一話 完


最後までお読みいただき、ありがとうございます!

「スキル」の有無が分ける明暗。

花の過去の回想が、ALOでの成長と重なり合います。

リサの感知スキルも無事に獲得でき、迎撃の準備は着々と整いつつありますが……ランスの「修学旅行」への過剰な反応も気になるところです。

面白い、続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマークや、下の評価欄(☆☆☆☆☆)から応援をいただけますと、執筆の大きな励みになります!

皆様からのコメントも、一言いただけると非常に嬉しいです。

現在、コンテストにも挑戦中ですので、応援のほどよろしくお願いいたします。

また、もう一つの作品である**『Ultimate Wars ー 名もなき者の覚醒 ー』**もあわせてチェックしてみてくださいね!

次回の更新もお楽しみに!

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