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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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第五十九話 一歩

今回は、静かな「回復」のお話です。

昨日の出来事が、少しずつ現実に影響していく――

そんな小さな変化を描いています。


一歩は小さくても、確かに前に進んでいる。

そんな感覚を楽しんでいただけたら嬉しいです。

「おはよう、おばあちゃん!」

「おはようリナ、さあ、朝食をお食べ。今日も塾なんだろ?」

「うん!今日は午前中だけ!」

「昼からは、またゲームかい?」

「ギク!……ご、ごめんなさい。」


慌てて味噌汁を吹きそうになる。

「昨日も、夜遅くまでやってたそうじゃないか。ほれ、今CMしてるあれだろう?意識ごとゲームの世界に入って、自由に動けるとかいう。もしや、彼氏でもできたのかい?」

「か、か、彼氏じゃないよぉ!!」

「ほう?なら会っていたのは男の子で間違いはなさそうだねぇ。」

(お、おばあちゃんには隠し事できないよぉ。鋭すぎる!……そして、意外と現代のことに詳しい!)


「ごめんなさい!勉強もちゃんとやってるの!」

「別に責めてなんかないよ?だって、あんた塾でも成績上位じゃないか!なんの文句もありゃせんよ。ただ……昨日の会話……あんた、聞こえてたろう?なのに、憑き物が取れたみたいに、スッキリしてるからねえ。

彼氏にでも、救ってもらったのかと、思ったのさ。」

(げ!盗み聞きしたのも全てバレてるぅ、おばあちゃんは何かの達人なの?!昔は薙刀の先生してたって聞いたけど、やっぱり達人て凄いのかなあ。)

少し箸が進み、また会話が始まる。


「さすが、おばあちゃんだね。うん……聞いちゃったんだ、たまたま。

本当に辛かったんだよ?

けど……もう大丈夫!昨日、立ち直ることができたから!」


「………良い人に出会えたんだね。大切にするんだよ?」

「うん!」

そう言って、ガツガツと朝食を食べ進める。


「結婚の挨拶は、あたしの生きてる間にしとくれよ?そう長くは待てんからねえ!アッハッハ!」


ブフーーー‼︎

リサは口に含んでいた朝食を吹いた。

「やだよおこの子は!きたないねえ!アッハッハ!」


「も、もうー!か、か、彼氏じゃないってー!

まだそんなんじゃないんだからー!」


「ほう?"まだ"とは、いつかはそうなる予定なのかい?なかなかの自信だねぇ。」


「もう!おばあちゃん!?あんまりおちょくらないでよぉ!」

リサは顔を真っ赤にする。



リサは午前中の模試で、好成績だった。

最近は2位や3位が続いていたが、今回はぶっちぎりのトップだった。


「あひゃ〜、今回は惨敗だわぁ〜、こりゃ脱帽!ここまで圧倒的だと清々しいわぁ〜」

「うん!そうだね!間さん、すごいよ!僕も今回は難しすぎて、脱帽だ!」

「なんか、清々しい顔してるし、さては良いことでもあったのぉ〜?」

「もしかして、あのゲームで良いことあったの?!僕も受験終わったらやる予定なんだ!色々聞かせてよ!」


「も、もう!みんなして!と、く、に、なにも無いですよ〜」

「その割には顔が赤いぞ?」

「うん!そうだね、間さんが何かある時は、たいてい顔が赤くなるのは有名だからね。わかりやすいから!」

「けどさあ、私たち、最近心配してたんだよ?

少し暗いというか、必死な感じがさあ。」

「そうだよ。僕らは首位を争うライバルだけどさ、でも、塾で勉強を教え合う仲間なんだから、何かあったら僕らにも言ってくれよ?」


リサはポカンとする。

『助けてくれる人が、必ずいる』

脳裏に昨日の花の言葉が降ってくる。


(ほんとだ……わたし、全然見えてなかった。

花さんの言うとおりだ。

わたしの周りには、支えてくれる人がいる。

花さんは、知ってたんだ。

と、いうことは、花さんも…たくさん辛いこと、あったのかなあ)


「おーい!聞いてますか〜?おやおや?彼氏のことでも考えてたのかなあ?」


リサはハッとする。


「だ、か、らー!まだ彼氏じゃなーーい‼︎」


「うわぁ!間さんがタコみたいになってる!に、逃げろー!」


(みんな、ありがとうね!)


リサは小さな一歩を踏み出した。

そして、花を通して、自分を支えてくれる存在の大切さを実感した。



「よし、全員揃ったな?じゃあ、今日は作戦会議だ。

ランス、頼めるか?」


「うん!じゃあ、作戦会議、始めるよ‼︎」


第五十九話 完




最後までお読みいただき、ありがとうございます!

リサの現実世界での「一歩」。

彼女を支えていたのはゲームの中の仲間だけではなく、すぐ側にいる家族や友人たちでした。

そして物語は再びVRの世界へ。ついに『ロストオブラウンド』の作戦会議が始まります!

面白かった、あるいは「おばあちゃん最高!」と思ってくださった方は、ぜひブックマークや、下の評価欄(☆☆☆☆☆)から応援をいただけますと、執筆の大きな励みになります!

皆様からのコメントも、一言いただけると非常に嬉しいです。

現在、コンテストにも挑戦中ですので、応援のほどよろしくお願いいたします。

また、別作品の**『Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー』(N6980LM)**もあわせてチェックしてみてくださいね!

次回の更新もお楽しみに!

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