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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第二章 いざ、ビギナ大陸へ――導きの学園と、揺れる心 編

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第五十三話 様子

カレッジで再会した三人。

しかし、リサの瞳には、いつもとは違う影が宿っていました。

それを察したハナとランス。二人が不器用ながらも彼女を支えようと動きます。

三人はカレッジで合流した。

「おう、久しぶり。」

リサとランスは顔を見合わせ、首を傾げる。

「あの……半日しか経ってないんだけど?」

「あ〜、さては、あの後一人であんなことや、こんなことしてたんだなあ〜?」

「俺を変態みたいに言うな。まあ、色々探索していたのは事実だがな。」

「やっぱりー!憂さ晴らしだけしてて、そんな満足げに"久しぶり"なんて言わないもん普通!」

「だね。何かイベントを通過した後って感じに見えるよ。」

「お前らは鋭いよなほんとに、ああそうだ。

一つイベントをこなしてきた。」


花は、大まかに鍛冶屋の村のことを二人に話す。

もちろん、隠しイベントの可能性もあるため、防音エリアで話した。


「なるほど、そんな村があるのか。僕はとても興味がある。この武器、実は引き継いだら退化してたんだ。だから専門家に一度見せたいんだ。」

「ああ、今度連れて行ってやる。場所が場所だから、覚悟しとけよ?」

「わたしも行くー!」

「リサは、もう少し修行が必要だな。危険な場所だ。」

「そ、そうかあ……」


(なんか、今日ちょっと暗くねえか?いつもなら突っかかってくるところなんだけどなあ。)


「ま、まあなんだ。俺とランスが居れば行けんこともない。覚悟してついてくるんだぞ?」

「う、うん!わたし頑張るね……!」


(やっぱり変だ。勉強で疲れてるのか?それとも何かあったか?

思い過ごしだといいが……。)


「じゃあ、さっそく資料室に行こう!そこの個室で作戦を練りながらスキルについて話そう。」


「お!いいな、賛成だ。リサもそれでいいか?」

花はリサにさりげなく返事を振った。


「ふえ?う、うん!そうしよう!さっすがランス!頼りになるなぁ!」


資料室に向かう途中。リサは皆の飲み物を買っていくと言う。

「おう!俺はポップコーンも頼む!飲み物はコーラ!」

「オッケー、ランスは?」

「え?!あ、じゃあ、僕も同じで!ありがとうございます!」

「了解〜、じゃあ、二人は先に資料室に入っててくださいな〜」


花とランスは先に向かうこととなる。

「ねえ花。今日のリサさん、なんかおかしくない?上の空というか、なんというか。」

「お前もそう思うか?やっぱり変だよな。まあでも、本人から言ってくるまでは待とう。

受験とストーカーの両立は、ストレスがあって当然だ。

もし、俺たちのどちらかが頼られたら、きちんと受け止める。

そして、きちんと秘密にしてやる。

いいな?」

「う、うん。わかった。もし僕が聞いた場合でも、花に教えなくていいの?」


「ああ、リサが言えと言わん限り、教えなくていい。

誰かに言えんからこそ個別に相談してるんだからな。

そん時はなんとなくサインをくれ、察するから。

逆の場合にも、俺がわかりやすくお前にサインする。」


「わかった。そうするよ。」

(こういうとき、花は頼りになる。僕はこういうのがまだよくわからないから。しっかり勉強しなくちゃ。)

「………いったい、何があったのかなあ。」

「気になるよなぁ。仲間なら当然だ。けどまあ、もしかするとなんもねえかもしれないぞ?」

「え?明らかに様子が変だったけど?」


「……体調が……良くない日なのかもしれない。」

「え?良くない日って?」

(やっぱり……ランスは多分ピュアボーイだ。まあまあ若いとみた……この流れでピンと来ねえもんな。)

「まあ、俺の口からは言えん。周りの大人に聞いてみるんだな。お前が信頼できる人にな。」

「う、うん。わかった。」

(シリアスにならんようボケたつもりだったんだが、真面目な流れになっちまったな。なら……ランスにわかるようにボケるか)


「それか、もしかすると、ウンコ我慢してるだけかもしれねえ。今頃トイレで……」

「あの。ここはゲームの中だよ?本当にトイレならログアウトしなきゃ大変だよ?」

(だめだ……真面目すぎる。)

「冗談だ。俺もこの前トイレって言って、かなり怪しまれた。

じゃあ……パンツ履いてねえ……とか?」


「そ、そ、そんなこと、リサさんに限ってあるわけ……」

(お!やっとボケが成立したぜ!)

「何赤くなってんだランス!さては、想像したなあ?!」

ランスの顔は真っ赤になる。

「そ、そんなこと、想像するわけないじゃん!花じゃあるまいし!!」

「俺は想像なんかしない。パンツは見たことあるからな。……あ……。」

「え‼︎?……今、なんて‼︎?」

「いや………なんでもない。忘れろ……。

そうだ……敵の記憶を消すスキルがだなあ……」

「絶対あやしい!明らかに誤魔化してる!」


花はシリアスな顔を作る。

「さあ、ランスよ。その先が資料室だ。一緒に対策を考えようじゃないか。」

「…………………」


第五十三話 完





最後までお読みいただきありがとうございます!

リサの様子を気にかけるハナとランス。真面目すぎるランスをボケで翻弄するハナのやり取りは、このチームの仲の良さが伝わってきますね。

ハナの口から出た「見たことある」という失言の真相は……?

物語の続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や下の評価欄から**ポイント評価(☆☆☆☆☆)で応援をお願いします!

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