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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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第五十一話 それぞれの目的

今回のお話は、

それぞれが「これから何を目的に生きるのか」を

静かに選び取っていく回です。


少し重たい場面もありますが、

誰かを悪者にするための話ではありません。


選択の先にあるものを、

一緒に見届けていただけたら嬉しいです。

ピンポーン。誰かが訪ねてきた。

「リナ?ちょっと降りてきてくれる?話があるの。」

皆が揃っている。

「リナ、わたしとお父さん、離婚することになったから。」

「え!お父さん?!お母さん?!」

そこに父親の姿はない。

父親は精神的な理由で仕事を辞め、実家に戻って療養しながら、復職を目指していた。

隣にいた祖母が口を開く。

「ほんとに勝手な子だよ。

あんたは昔から自分が一番。

みんなを巻き込んでやりたいようにする。

旦那さんは優しい人だったのに、あんたがダメにしたんだ。

リナに対してだってそうさ。リナの意思を無視してアイドルにするなんて言って。嫌々やらせて結局は旦那のせいにして。」

リナの母は、しばらく黙っている。

「ひとまずリナはここでわたしと暮らすから、あんたは、自分の人生を見つめ直しなさい。

ちゃんと学費の工面はするんだよ?」

リナの母親が口を開く。

「医学部に行くなんて、聞いてなかったわ。

全ての学費を今から工面するなんて、私一人でなんて無理よ。」

「いい加減にしな!親として責任を持ちなさい!

自分のさせたいことにだけ協力して、意にそぐわないことは放棄だって?!

そんなことはわたしが許さないよ!

旦那だって今治療で再就職目指してる頑張ってるんだ!

あんたの身勝手で迷惑かけた人たちの分も、しっかり頑張るんだよ!」


祖母の剣幕に押されて、母親はその後去っていった。


「おかあさんのことは気にすることはない。嫌な思いさせてしまったねえ……けど、あの子にはきちんとケジメをつけさせたかったのさ……

ああは言ったが、学費のことはばあちゃんがついとる。

なにも気にせず、医者になることだけを目的に、頑張るんだよ?」

「うん、ありがとう、おばあちゃん。」

リナの祖母は静かにリナを抱き寄せた。


(お父さん、お母さん、ごめんね……わたしのせいで。

学費………わたしも、おんぶに抱っこじゃダメ。自分の人生なんだから……少しでも自分でなんとかしなくちゃ………もう一つ、目的が出来ちゃったなぁ。

花さん…ランス…なんて言うかなあ……こんなわたしと一緒にいたら、みんな疲れちゃうかもしれないなあ……)




「う……うーん……あ!すみません。わたし。」

受付嬢が目を覚ました。

「無事で良かったです。あの。あなたはプレイヤーですか?」

「いえ、わたしはNPCです。本来ならそのような質問にはお答えできないのですが、受付や主軸となるキャラクターには高度なAIが搭載されており、プレイヤーを支える役割もあるのです。

ところで………この状況を簡単に説明していただけますか?」


花は簡単に説明した。

すると、受付嬢は驚いていた。

「で、弟子入りしたんですね、彼に。」

「まあ、癖強かったけど、悪い人じゃなさそうだし、俺の目的と合いそうだから、色々教えてもらうことにした。

まずは、カレッジで鍛冶スキルを取らなきゃならないから、今からここを出て、戻ることにするよ。

今日は案内ありがとう。」


そう言って、花は村を飛び出して走り出す。



「はい。バイタルは安定しています。それじゃあ。」

シャ。カーテンが閉まる。

……………

(明日はついに本格的にスキル習得を目的に動いていくぞ。

リサは、まずはサーチ系を取るべきだ。

今のレベルでは高位のスキルは無理だ。せめて戦闘しているところがわかるものだけでも取らないと。

後は僕だ……今はクリティカルガードしか無い。カウンター系にするか、それともガードを極めるか……いやまてよ……花のスキルクリエイションは、そもそもカレッジで手に入るものなのか?

もし手に入るなら、花と戦闘実践を繰り返して、自分だけのスキルを獲得するのも手だ。

自分のスキルと、カレッジで得たスキルを組み合わせることだって可能になる。

よし。

明日カレッジで調べてみるか。)



それぞれの目的を胸に、また、ALOで再会の時を待つ。


第五十一話 完



リナの決意、ハナの修行、そしてランスの分析。それぞれの目的が一つに重なる時、物語は大きく動き出します。

物語の続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や下の評価欄から**ポイント評価(☆☆☆☆☆)で応援をお願いします!

皆様からの感想やコメントも、執筆の大きな励みになります。

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これからも応援よろしくお願いします!

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