第四十八話 職人
今回は、花の新たな出会いの回です。
旅先の村で、少しクセの強い人物と関わることになります。
この出会いが、今後の花にどんな影響を与えるのか──
そんなことを思いながら、読んでいただけたら嬉しいです。
第四十八話 職人
「よし。前半終わりっと。あ〜肩凝った〜、ちょっと休憩しよう。
さっきメッセージ送ったけど、花さん、今頃憂さ晴らししてるんだろうなあ。
『憂さ晴らしはどうですか〜?』って送ったけど、まあ返信なんて無いに決まって……あー!花さんからメッセージ返ってきてるーーー!
やっぱり花さん、少しずつ心を開いてきてるんだー!
どれどれ………」
ピ。
『勉強に集中しろ。』
…………………………。
「んがぁーーーー‼︎ 期待したわたしがバカだったよぉーーー‼︎‼︎」
◆
「丁重にお断りします。」
「な、なにぃ?!今の流れだと、弟子入りする流れだろうが?!」
「そうじゃない。嫌とかじゃないんだ。ただ……今は事情があってな。
何年もここに籠って修行してる時間は無さそうなんだ。」
ハンマはポカンとする。その直後、急に吹き出した。
「ぶわっはっはっは‼︎
オメエ、この時代に何言ってんだー?!
さては、オメエ意外と年寄りだなあ?!
勘違いさせて悪かったな。そんな昔ながらの弟子入りってこたぁねえよ!
この世界はゲームなんだ。プレイヤーのペースでやれるから安心しな!」
「そ、そうなのか?!なら、改めてお願いしたい!こんな機会はないからな!」
「おう!おれも前作からアイテムや武具の制作担当だったんだが、こっちきてから張り合いが無くてなあ。
んで?その事情ってのはなんだ?話せることか?」
花はリサのことを話して、今の状況を説明した。
「ほう。なかなかの執念だなあ、そいつは。
リサって子はそんなに別嬪さんなんだなあ!じゃあ、今度うちに連れてこい!」
「何か良いアイテムを拵えてくれるのか?!」
「いや、見てみたいだけだ………ぶわっはっはっはー!」
……………
「とにかくだ。弟子になるならこれから武具や鍛冶のことは俺が教えてやる!
心配するな、リサの件はお前らのペースで片付けりゃあいい。俺もスタッフとしてアンテナは張っておく。」
(あ、やっぱりスタッフだったのか)
「で?どうする。
リサの件が片付いてから改めてここに来るか?」
「いや、俺自身が成長することが、解決にも繋がるとみてる。
だから、スケジュールを調整して、ご教授願いたい。
これからはハンマ師匠と呼びます。
よろしくお願いします。」
花は、今日一日はフリーであることを伝える。
そして、問題解決に向けて、この村でできることを相談した。
「おっし!じゃあ、俺からアドバイスだ!
確かに武具を強化すると自分の身は守れるかもしれねえ。
だが、相手がそれ以上の破壊力を持っていたらどうする?
そうだ、意味がねえんだ!
なら、他に方法は何かあるか?」
「そうなると……逃げるしかないな。
凶悪犯と対峙した時も同じ……まず勝てないと思って行動するのが鉄則だ。」
「ベリーグッド‼︎ その通り‼︎
お前はやっぱりスジが良いな‼︎
じゃあ、それも含めて今日から色々教えてやる!
覚悟はいいか?」
「もちろんです、ハンマ師匠。」
(正直、鍛冶については幅が広過ぎると思っていたが、ハンマ師匠……俺の目的に合わせて必要なものから教えてくれるとは。
前回からのスタッフか……。
温泉と同じで、また運が良かったな。
これも、ステータスを運にも振っていたおかげだ。
ふ………現実にも……運があればなあ。
いや、やめよう。
運というのは、それこそ努力したものだけが最後に拾いやすくなるという確率論とも言われている。
もしかすると、俺には努力が足りなかったのかもな……)
「んんん?何か考え事してるなあ?!
今から説明するから、耳の穴かっぽじって、よーく聞くんだぞ!?」
花は、ハッとする。
すぐに頭を切り替えてハンマの方に向き直る。
「承知!よろしくお願いします。」
第四十八話 完
最後までお読みいただきありがとうございます!
ハンマ師匠のもと、ついに鍛冶とアイテム制作の修行を開始したハナ。
現実の経験を活かした彼の「モノづくり」は、一体どんな奇跡を起こすのか……!?
物語の続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や下の評価欄から**ポイント評価(☆☆☆☆☆)で応援をお願いします!
皆様からの感想コメントも、一文字一文字大切に読ませていただいております。
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