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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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第四十六話 ビギナの果ての村

一本道の先に、誰も知らない場所があるとは限らない。

強さよりも、選択の積み重ねが道を拓くこともある。

今回は、そんな“辿り着いた先”の話です。

丘を下りながら、少しずつ村の外観が見えてきた。

「思ったよりでけえな……こんな場所に村があるなんて、先にたどり着いたプレイヤーはどれだけいんだ?」


さらに近くに来ると、巨大な城壁が聳え立つ。


花は見上げて笑うしかなかった。


「うっひゃー……こりゃあでけえ!けど、門は意外と小さいな。

とにかく行ってみるか。」


門番に話しかける。門番は比較的小柄、しかし、筋肉隆々で、横幅がやたらと広かった。


「あのう。ここは、どこですか?もしよければ入れて欲しいんですけど。」


「なんだ……人間か。中は入るか?おう、ええぞ。

人間なんぞ珍し…………人間ーー‼︎‼︎?」


門番は腰を抜かした。

が、花が即座に、転倒しないように門番を支えた。

(あ、いけね。つい職業病だ。)


門番は改めて立ち上がる。


「す、すまなかった……助かった……人間よ。

なんせ人間が訪ねてくるのは初めてでなあ。」


(NPCにしてはしっかりしてるなあ。まあ、門番だからNPCだと思うが、リアクションが漫才チックなんだよな。)


「おぬしは、どうやってここにきたのだ?

まさか、森を抜けてきたのか?」

花は頷く。


「そ、そいつはすごいな。

そんな人間が居るなんて、モンスターは多くなかったか?」

「まあ、確かにこっちに向かうたびに多くなってた気がするなあ。」


「普通は丘の手前でモンスターに群がられてやられるんだがな。おぬしは強いみたいだのう。

さあ、初めての客人だ。

ここを通り、まずは村長のところへ挨拶へ行くといい。そうすれば、村の中は自由に動いても誰も文句は言わんだろう。

この通行書を持っていくといい。」


「ありがとうな!じゃ!行ってくる!」


(あの森を抜けるのはこの時点では不可能に近い。一体どんなステータスしとるんだ。)



「うおお!すげえ!もしかしてここ、鍛冶屋の街なのかー?!」


花は辺りをキョロキョロしながら歩く。

たまに遠くを眺めると、村の奥は山になっていた。

近くの人に話しかける。


「仕事中すみません!俺、外から来たんだけど、村長さんの自宅はどちらですか??

これ、通行書です。」


丸太を抱えた職人がこちらを振り向く。

すると丸太が勢いよく花の顔面に飛んできた。

ブォン‼︎‼︎


「っと!危ねえ!」

花は軽やかに回避する。


「おっと、すまねえな、にいちゃん!

おう、そりゃ間違いねえ、通行書だ!旅のもんか?

村長の家はあの山の集落だ!一番奥の豪邸に住んでる!」


「ありがとうございます!」

花はお礼を伝えると、奥の山に向かう。


山手は住宅街になっており、小さな家々が集まっている。

メイン通りを抜けた先に屋敷が現れた。

(豪邸といっても、昔のテイストの家だなあ。なんか、南国の金持ちの家って感じの雰囲気だ。)


「そこで何しとるんじゃ?」

振り向くと、小柄な老人が立っていた。

花は通行書を見せて、偶然この村を見つけたことを話した。


「うむ。確かに通行書じゃ。皆にはワシから伝えておく。

ゆっくりと見て回ると良い。」


「ありがとう、、あなたは村長さんですか?

初めまして。俺は花と言います。」


「うむ。ワシが村長じゃ。

ここは鍛冶屋の村。ドワーフも多く住んでおる。

武具やアイテムに関するものが集まる場所じゃ。

ゆっくりしていってくれ。」


村長は家に帰っていった。


後ろを振り返ると、山手から街並みを見下ろせる。

鍛冶屋が並び、煙突からは煙がバラバラに立ち上る。

「鍛冶屋は俺の憧れだ!よーし!じっくり見て回るぞー!」


花は山を降りる前に、宿屋を見つける。

「すみません!大きめの部屋でお願いします!」

この村で一番広いスイートルームを選んだ。もちろんお金は問題ない。以後、ここもセーブポイントに設置した。


「一旦、晩飯食べてから探索にしよう!」


シュン!


こうして、花は鍛冶屋の村にたどり着いたのだった。


第四十六話 完


最後までお読みいただきありがとうございます!

鍛冶屋の村に到着したハナ。ここで一体どんな装備、そして出会いが待っているのか……!

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