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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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第三十七話 試験

28年前、テストの点数に一喜一憂していた少年時代のハナ。

彼を縛っていたのは、母親からの「完璧」を求める理不尽な言葉でした。

大人になり、ゲームの世界で「効率」を選んだハナ。

その一方で、純粋に実力で挑むランスロットの戦いがいよいよ始まります。

ーー 28年前。

「かあさん、今回の試験の結果。

英語以外はまあ、7割から9割かな。まずまず頑張ったよ。」

「はあー?英語が48点??じゃあ、何にも意味ないわ。」

「え?意味がないってどういうこと?」

「意味がないから意味がないの!一つでも低いのがあったら、全部0点みたいなものよ!」

「いや、意味わからんのやけど、他は9割取れてるやつもあるやん?これが0点になる意味がわからん」

「あーもう!うるさいなあ!とにかく一つでもダメなものがあったらその時点でダメ!他のものも0点と同じ!!それと、全部100点じゃなきゃ意味ないの!」

(なに言ってんだこの人。全部100点って、そもそも自分ができもしねえこと言ってくんなよな。あー、やる気無くしたわぁ。

そこらの秀才でも全部満点取るやつなんかいねえよ。

もしかして、中学からは、テストの度にこれ言われるんか?………理不尽すぎんだろ。)



結局、二人はスタッフらしい人に声をかけることにした。

「ああ、君らのことか!このゲーム始まって初めて、金で入学した二人組というのは?!」

(な、なんだ?そんなにいけないことだったのか?面倒なことにならんかったらいいけどなあ)

「フハハハハ!わたしはこの大学の副校長兼トレーニング管理者をしている、名はコモンという。

二人の噂は、スタッフ内でも広まっているぞ??

この時点で140万ギル、どこで稼いだんだってなぁ」

「あ、あの。何かまずかったんですか?」

「ん?いや、ノープロブレムだ!珍しいプレイヤーには注目する様になってるものでな!運営しながらモニタリングもしているということだ!

じゃあ、二人は試験の見学でもしてると良い、今日は試験の後で全体説明の流れになってるからな!

このゲーム内時間で14時から説明を始めるから、それまでは自由にするといい。」


電光掲示板には、あと5分で筆記が終わると表示。

実技試験の場所と順番案内も表記されている。

「確か、ランスは56番……30分後に……モニターDで観戦できる。って書いてあるよ!

モニターDってどこだろう?」

「モニターDは2階フロア、観戦ルームだ!行ってみるといい!観戦するなら、売店で何か買っていくと良いぞー!」

遠くからコモンが叫んでいる。

二人は手を振り、売店へ向かった。

「よし、俺はポップコーンだ。お!ブラックペッパー味があるじゃないか!決まりだ!飲み物はセットで、コーラだな!」

「それ美味しいの?!」

「俺は昔、映画館でバイトしてたんだが、これが美味かったんだよなあ。懐かしいなあ。」

「じゃあ、わたしもそれ!

すみません!ポップコーンセット二つください!わたしはオレンジジュースで!」

「ん?リサ、俺が出すから待ってな?」

「いいえ!!いけません!ここはわたしが!

入学金分まで、まだまだ足りませんから!」

「……わかった。じゃあ頼むわ。そこのベンチで待ってる。」



「ほい!美味しそうなポップコーンだね!」

「サンキューリサ!じゃあ、入学金の件はこれでチャラな!」

「ふえ?え?いやいや、それはいけませんよー!」

「俺が良いと言うんだから良いんだよ。それに、リサには何度も感謝してるんだ……」

「え?……あ。」

サッ!

リサは赤くなり、反射的にスカートを隠す仕草をする。


「ちげーよ!!そっちじゃねえわ!!早く行くぞ!」



2階のフロアに移動する。中央には巨大なモニターが一周グルリと複数設置されており、各モニター正面には、階段状にベンチが並んでいる。

二人は腰掛けて、ランスの応援をすることにした。

実技試験は模擬戦とのこと。

ルールは、一対一方式。

負けたら入れ替わりとなる勝ち残り式。

三勝以上で無条件合格。

その他はスタッフが吟味して合否を決める。


『No.56。武舞台へ。』


花は、ランスの背中を見つめながら、

ふと、あの頃の自分を思い出していた。


「さあ、ランス!お前の実力見せてもらうぞ!」

「頑張れー!ランスー!」


第三十七話 完



最後まで読んでいただきありがとうございました。ハナの過去、なかなかヘビーでしたね……。今の彼のどこか冷めた、でも芯のある性格は、こうした経験から作られてきたのかもしれません。そして、リサとのポップコーンのやり取り!140万とポップコーンを交換しようとするハナ、不器用すぎます(笑)。

【応援のお願い】

本作は現在、コンテストに参加しております!

もし今回のハナの過去に共感したり、リサとのやり取りに和んだりした方は、ぜひブックマークや**下部の評価(☆☆☆☆☆)**にて応援をお願いいたします!

また、もう一つの物語[txt:Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー|https://ncode.syosetu.com/n6980lm/]も本日最新話を更新しております。あわせてチェックしてみてください。

今後とも hanaXIII をよろしくお願いいたします!

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