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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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第三十五話 ALU

いよいよ新章突入です。

Another Life University(ALU)とSkill Collegeが登場します。

花とリサの新しいステージ、楽しんでいただけたら嬉しいです。

「リナ、何見てるの??大学のパンフレット?」

「そう〜、ここ受けるんだー!今から意識して、勉強のモチベーションにしようと思って!」

「さすがだね!なら、一度オープンキャンパスに行ってみたら?」

「うん!一度行ってみたいと思ってるー!」



宿屋にリサが現れる。

「あれれ?いつもなら待ち構えてるのに、珍しいなあ……ま、たまには待つか〜」

リサはスイートルームのベッドにダイブしたり、フロアでクルクル回ったりしていた。

「リサ選手!トリプルアクセル!決めたー!」

空中で三回転ひらりと周る。

スタッ!

リサは華麗に着地する。


「なにやってんだ?」


ガバ!

リサは即座に振り向き、スカートを手で隠す。

顔が真っ赤になっている。

「うわ!いたの!?」

「いや、今戻った。今のは俺のせいじゃないからな。リサが勝手に空中で回るから……ありがとう」

「ありがとう…じゃ、なーーい!んもう!恥ずかしいよぉ!」

「そんなこと言われても、しょーがないって、ドンマイドンマイ。ぷ。」

「ふぬぬー!やっぱり笑ってるじゃーん!」

リサは顔を赤くしたままジタバタして花を攻撃する。

「わーった!わーった!俺は何も見とらんー!落ち着けー!」

「………はあ。もうお嫁に行けない……」

「あのなあ。そんくらいで嫁にいけないわけねえから安心しろって。」

リサは不貞腐れている。よほど恥ずかしかったみたいだ。

「はあ……そんなんで嫁にいけないんなら、俺がもらってやるから、気を取り直せって……!」

リサはまた赤面する。

「は、は、花さんがわたしを?!」

「ちゃんと聞いてたか??もしいなかったらっつったろ?……そんなことはさて置き、ほれ、大学のデータ、さっきダウンロードしてきたからリサに送っといた。

今から一緒に見ようと思って、港のターミナルで情報拾っといたぞ。」

ブン!

データが開いて目の前に画面が出てくる。


「Another Life University………Skill College……?」

概要を二人で見てみる。

説明によると、この世界には「Another Life University 。略してALU」という機関が存在する。

その機関の中の、「Skill College。通称SC」はいわゆる、スキル取得のための専門大学の様なものという説明がある。

「うわーお、建物も土地も広いねー!」

「そうなんだ。ここから歩くと正門まで遠くてなあ。港のターミナルから電車みたいなのが出てるから、それでカレッジ前まで運んでもらった方が早そうだ。」

二人は電車に乗り込んだ。


「SC。様々なスキルを獲得できるって書いてあるね!

どんな学校なんだろう!楽しみだねー!」

「ああ、概要を見ると、今はキャンペーン中らしいな。入学方法は複数あるらしいから、行って確かめよう。」

「試験とかあるのかなあ。けど、どんとこいー!だよね!」

(……………筆記だけは勘弁……。国家試験でもううんざりなんだよ試験は。………複数方法があると言ったな……ゲームの世界だから、実技があるはずだ。それに賭ける!)


SC前に到着した。


「おお、でけぇ門だなあ。その門沿いにまるで城壁みたいに壁が広がってるのか。」

さっそく二人は中へ入る。

敷地内は、駐車場や駐輪場、芝生や園庭が広がり、やがて大きな建物に到着する。

ガラス張りのドアを通り過ぎると、広いロビーに到着した。

そこには受付があり、何人ものプレイヤーが列をなしていた。列は横にもれ何列かあり、大渋滞だ。

花とリサもそこに並ぶ。

「試験の受付かなあ?なんかワクワクするね?

ん?花さん前の方がなんか騒がしいよ?」


「てめえ!追い越すんじゃねえ!あっち行け!」

「ああん?!テメェだろそりゃあ!」

何やら痴話喧嘩が始まったようだ。

(はあ……やれやれ。どこにでもいるんだなあ、ちんぴら気質の奴ら……。めんどいからスルーしよう。)

「花さん!みんな困ってるよ??止めに行こうよ!」

リサはすぐ行こうとするところを花は制止した。

「やめとけ。あーゆーのは気の済むまでやらせとけば良い。どうせ口だけだ。やり合うつもりなんかねえよ。はったり祭りだ。」

花は呆れ顔でため息をついている。

(サッサとしろよなー。喧嘩するなら早くケリつけろっつーの。)


「ちょっと、そこの二人。いい加減に見苦しいよ?」

一人の青年がちんぴらに声をかける。

「あんだ?このガキ!すっこんでろ!痛い目みたいのか?!」

「……僕が?……ふ。お兄さんたち。冗談は休み休み言ってよ。

もうみんなが困ってるからさ。さっさとどいてくんない?」

「はあー?!生意気なガキだな!すっこんでろ!」

ちんぴらの一人が青年に手をかけようとした。

花はそれをみて構える。

(さすがにそれは見逃せん。許せちんぴら!)

「うわ!あの子が危ないー!」


その時だ。

青年は背負っていた大剣を振り抜き、体の前でガードしてみせた。

ガキーンッ!!

ちんぴらの攻撃は弾かれ、横の列を貫いてロビーへ倒れ込んだ。

「んぐ!いててて……このガキ、何しやがった!」

「ただのガードだよ。君ら、そんな程度で僕に勝てると思ってんの?

なら、すぐケリつけてあげるから、まとめてかかってきてよ。時間も押してるし、邪魔しないでくれる?」

そういって、大剣を肩に乗せて睨みをきかす。

ちんぴらはその場から引いて、隣の列に並ぶのだった。

「ち、覚えてろよあのガキめ」


(ほう、なかなかやるじゃん、あの子。

きも座ってんなあ。)


受付自体は横に広がっているため、順番に散り散りになる。


花とリサは青年の真横の受付になった。


「試験にしますか?それとも、入学金を払いますか?」

「ん?入学金?ってなんだ?」

受付のNPCは丁寧に教えてくれた。

どうやら、試験で合格するか。お金を払って入学するかの二つの選択肢があり、試験は筆記と実技。合格すると入学金は免除。

お金は一人70万ギル払うと無条件で入学できる。

「うわあ、70万ギル?! なら、もちろんわたしたちは試験……」

「ギルで。はい、二人で140万ギルだ。受け取ってくれ。」

「へ?!花さん?!」

「かしこまりました。確かに140万ギル受領いたしました。では、この証明書を持って、あちらのゲートへ進んでください。」


「よし、いこっかリサ。」

「ふええ。さらっと通過しちゃったよー。わ、わたしの分まで、どうやって花さんに返したらいいのぉ。」

リサが頭を抱えていた。

「ん?リサは試験が良かったのか?」

「だって〜、なんか悪いよぉ。そんな大金返せないよぉ。」

花は、リサの頭の先から足の先までじっと見た。

リサは顔を真っ赤にして、慌てて身体を隠す仕草をする。

「ち、ちょっと花さん?!何見てるの?!ま、まさかー!」

「ぷ。んなわけねーだろ!パーティなんだから気にすんなって!それより、いちいち試験受ける方が面倒だ。」

(やっぱり面倒だったんだ。ま、花さんらしいけど。ぷ。)

「なに笑ってんだ?早く行こう。なんかワクワクしてこないか?」

「うん!そだね!行こう!いつかきっと返すからね!」

(んなもん気にしなくて良いのに。まあ、そういう律儀なところが良いところでもあるんだけどな。悪いやつには引っかからん様にせんとなあ。)


「ちょっと待って!そこの二人!いえ、お二方!」

花とリサは振り向く。

「ん?………あ、さっきの喧嘩止めてた……」

「隣だったので、一部やりとりが見えてしまい申し訳ない。あの。もしかして、入学金を支払って通過したのですか?」


「ん?そうだけど?何かまずいのか?」

「いえ、全く問題ないです。ですが……この時点でそんな大金さらっと出せるなんて珍しく思って……」


「なるほどな、なかなか鋭いね。」

「確かに!じゃあ、わたしから説明してもいいかな?」

リサは青年の前に顔を近づける。

青年は顔を真っ赤にしてのけ反る。

「あ!はい!お、お願いします!」

(ん〜、純粋だなあ〜、ま、普通はこうなるよな、このレベルが顔近付けるとか、眩しすぎるよなあ。ぷくく。アバターの見た目は若そうだなあ。中坊ってとこか?そらぁ刺激強いわなぁ、リサの顔面とスタイルは。)


花とリサはさっそく大学へ進学することになった。

声をかけてきた青年。

その正義感と純粋さを見て、花は懐かしく、、そして微笑ましい感覚になった。

それこそ自分が失っていたものであると実感するのだった。


これから、花は失った人生の時間、キャンパスライフを送れるのだろうか。



第三十五話 完


最後まで読んでいただきありがとうございました!ハナの「試験嫌い」と「大人な解決策(金)」が炸裂した回でした。現実の国家試験を乗り越えたハナだからこそ、あの解答は納得ですね(笑)。そして新キャラの登場……。彼は一体何者なのか、これからの展開にご注目ください!

【応援のお願い】

現在、本作はコンテストに参加しております!

もし「ハナの太っ腹なところが好き!」「リサのトリプルアクセルが可愛かった!」と思った方は、ぜひブックマークや下部の【☆☆☆☆☆】評価で応援をお願いします!皆様の評価が、ハナのキャンパスライフを豊かにします!

また、もう一つの熱い戦い[txt:Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー|https://ncode.syosetu.com/n6980lm/]も本日更新。こちらもあわせてチェックしてみてください!

今後とも hanaXIII をよろしくお願いいたします。

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