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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII


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17/22

第十七話 アイテム

今回は「現実」と「ゲーム」が静かに重なっていく回です。

名前を選ぶこと、装備を選ぶこと。

そのどちらも、“自分で生き方を選ぶ”という意味を持っています。

ゆっくり進む二人の距離を、見守っていただけたら嬉しいです。

「なあ、ほんとに辞めちゃうの〜?せっかくアイドルになれたのにもったいねえなあ〜」

そうやって、もう2年も地下アイドルをやっている。


この男はCMには出るし、今人気絶頂のイケメンモデル。


現役高校生でありながら注目の的だ。

「はい、家族とも相談して決めました。長い間お世話になりました。」

「けど、君がここまできたの、俺のおかげだったことも……忘れてもらったら困るんだけどなあ〜」

「感謝しています。大変お世話になりました。

では、失礼します。」

そういって、リナは去っていった。

「ちっ………ああ、マネージャー?そうそう、リナ、辞めるんだってさあ、、、それでさあ、、ちょっと相談なんだけどーー」


(やっと解放される。、、、これで、アルバイトは1本に絞れて勉強にも集中できる。

リナのナの字に一つ足してリサ、それがわたしのもう一つの名前。本名は改名できないけど、

これからはリサとして人生、生まれ変わろう)



「じゃあ、今日は武器屋に行こうー!とはいえ、はじまりの都だから、そんな大した武器は無いんだけどねえ。」

「いや、大丈夫、見るだけでも楽しめそうだ。」

(最近はあまりめんどがらなくなった。なんか嬉しいなあ)


二人は武器屋に入る。


ゴツい店員がニコリと笑う。


短剣、長剣など、さまざまな武器がある。


「へぇ、色々あるなあ。」

店員は、振ってみても良いという。

「あ!ちょっとまったー!

花さん、振る時は、試し場でやろうね!

攻撃力高いから心配だー!」

一通り用意して試し場へ


はじまりの都にある武器は少なかった。

短剣、長剣、双剣、大剣を試す。弓矢などは性分に合わないため却下。そして、ナックル

「ふむ………どれも普通だな………。なあ、武器って、用途によって使い分けられないかなあ?」

「え?それはモンスターやクエストによって武器はみんな変えるけど、武器を複数同時に持つってそもそもできるのかなあ」

「なあ、ちょっと気になるんだが、アイテム枠上級っての調べてみてくれないか?なんかある気がする」

リサは調べてみること数分、、

「す、すごいことがわかりました!

アイテム枠拡張上級から、武器やアイテムをアバター内へ収納できるようになるみたいです!」

「なるほど、実際に背負って歩かなくても、空間に収納して、いつでも取り出せると言うあれか!よくゲームとかでカッコよく出してるなあ」

「そうみたいです!ほら、この動画にもそう出てます!

良かった、ここまでは既存の説明レベルで挙げてくれてた。

けど、こんなふうに新しい発見があるとなると、余計に情報って大事になるよね!」

「まあ、ストーリー進めるなら必要だろうな。俺みたいに暇つぶしやうさばらし勢にはあんまり関係ないかもしれんが」


「花さん、、、武器、どうする?」

花は数秒考えた。

「よし、全部買おう。考えるの面倒だ」


(言うと思ったーーーー!)

「まあ、収納があるから問題ないよね、その手があったか」

店員「なにぃ!全種類買うだと?!毎度あり!」


「お、もうこんな時間か、そろそろ帰るとするか、、、」

「そっか、今日は武器が見れてよかったね!あはは、全部買っちゃったね!」

そう言ってリサは大笑いする。

「、、、まあなんだ……その、あんまりこだわりがないんだよな、、まあそのうち欲しいのが決まってくるだろ、多分。

あ、それと、明日からの連休、朝から数日潜りっぱなしなんだ。

また暇が合えば、アイテム巡り、付き合ってくれないか?」

「うん!わたしも連休は息抜きにちょくちょく潜る予定!

あ!そうだ!プレーヤーどうしでメッセージ送り会えるんだー!良かったら登録し合わない?これ、携帯でもアプリをとると、アプリ内でメッセージ送りあえるから、潜ってなくても連絡できるシステムなんだー!便利だよねー!」

「それは便利だな………よし、これで良いのか?」

「うん!出来てるよ!これでいつでも連絡取れるね!」

「ああ、また説明頼むな」

「………はい!喜んでー!」

(仲良くなってはいると思うんだけど、なんかこう、まだ壁があるような〜。わたしはまだ仲の良いガイドさんってる感じなのかなー」



確実に距離は縮まっているが、花はどこか壁をつくっているようだ。

無意識かもしれない。

異性に期待しない。おそらく本能的にガードしてるのかもしれない。

現実で経験した散々な目にあった花の歩みは、本当にゆっくりなのだった。


(ま、多分色々あったから、そう簡単にはいかないよね。早く仲良くなれるように、花さんのペース、ちゃんと守らなきゃ)


第十七話 完



現実での「役割」と、ゲームでの「自由」。

花もリサも、まだ何かを掴んだわけではありません。

ただ少しずつ、「選べる場所」に立ち始めています。

次回は、花の異常なステータスが、少し別の角度から動き出します。

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