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予告編「ていうか、『それなり』ってなに!?」

「やだ...何これ...」


目を覚ますと、私──高校3年生の田中ユイ──は見知らぬコンクリートの部屋にいた。


「えっと...昨日は確か、部活帰りにコンビニ寄って...それから...」


記憶が曖昧だ。でも、ここは絶対に自分の部屋じゃない。


「誘拐!?やだやだやだ!」


慌てて立ち上がり、ドアノブをガチャガチャ。

開かない。窓の外を見ると──


「え...海?」


しかも、周りは廃墟だらけ。まるで世紀末みたいな光景が広がっている。

部屋を見回すと、機材がずらり。カメラが3台、ドローンが2機、そして異様にピカピカ光る変なPC!


「何これ...オタクさんが使うゲーミングPCってやつ?」


中央の一番大きなモニターに文字が浮かび上がった。


『ようこそ、端島(通称:軍艦島)へ。この島の全建造物をそれなりにフォトグラメトリでデジタル化するまで、あなたはここから出られません。期限は30日。頑張ってください』


「は?フォト...グラ...メトリ?」


聞いたこともない横文字に、私の頭はパニックになった。


「ていうか、『それなり』ってなに!?基準は!?」


モニターに向かって叫ぶが、当然返事はない。


「60点?80点?どのくらいでそれなりなの!?」

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