婚約破棄されるかも知れないと思ったら
「シャナル、リリ様の警護の予定が出来た。貧民街で慰問を行いたいとの事だ。お茶会は延期になる」
「そう」
私の気持を聞かないのね。私はシャナル、20歳、伯爵家の娘、ニールは騎士22歳、遅咲きの騎士、平民出身、冒険者で金を貯めて騎士学校に行った苦労人がセールスポイントだわ。
リリ様の警護は出世コースかもしれないけど。
「申し訳ない。少しでも給金の良い役職に行くためだ」
「分かったわ」
これは嘘よ。だって、リリ様は16歳、若くて、少し可愛い。貧民出身の精霊の愛し子。ニールは自ら希望したと言う。
彼女は治療魔法も使えない。何の精霊かも分からない。
本物の聖女や精霊の愛し子だったら、国レベルで警護する。だけど、彼女は護衛騎士と男爵家のメイドが数人ついているだけ。
チグハグだわ。
やっぱりたいした精霊の愛し子ではないと言う事ね。一応、男爵令嬢なのに貧相な髪飾りを大事につけている。これは、貧民の心が分かるアピールね。浅ましい。
ニールの後ろ盾はなく顔は少し良い程度の男だ。
私が希望して婚約をしてあげたのに。恩知らずね。
私は情報ギルドに行った。リリの調査を依頼していたのだ。
ヤンと言う壮年の男がやっている。中肉中背、ボロボロロの建物だが、彼は貴族にも会える服を来て片眼鏡をつけている。胡散臭い。
「これが資料になります。ここでご覧下さい。持ち出し禁止です」
「分かったわ」
リリ、貧民街の孤児院出身、赤子の時に孤児院の前に捨てられた。
両親は不明。慰問をよく行い老人から子供までか幅広く人気がある。
>見目麗しく・・・13歳の時にフェン男爵家の養子になった。
>そこで精霊の愛し子と判明した。
>理由は不明。
>何の精霊か不明。
>力は不明。
「不明が多いわね」
「へへ、申し訳ございません。分からないも情報なので」
>男爵は王宮に届け出て教育費用が下賜された。
>リリに家庭教師がつき。現在は貴族学園に通学中。
「ところで、ニールとの関係は?浮気していない」
「これを・・・」
>護衛騎士ニールと仲が良く。資料は別に添付。
魔道写真があるわね。
私は見て凍り付いたわ。
「これを・・・どうも、残念な結果になって申し訳ございません」
「まあ」
魔道写真には
ニールとリリは手をつないで屋台通りを散策。
見つめ合っている魔道写真もあるわ。
「これは・・・浮気だわ!」
「決定的な証拠ではございませんが・・・時間の問題かと」
どうする?
「ねえ。この情報ギルドは・・・・闇の仕事は・・」
「ございません・・・とは言えませんな」
「分かったわ」
チャリン!と金貨を1枚机においた。
「どうも、この仲介料だと、荒っぽいチンピラを用意出来ますぜ。料金は少々お高くなりますが、他に比べたら安いですぜ」
「分かったわ。ニールとリリが一緒にいるときに襲って、リリの顔に傷をつけて、誰でも傷物と分かるようにして!ニールに守れなかった屈辱を味合わせて!」
「はい!数日中にやります。騎士ですが一人です。10人以上で襲えば問題ないでしょう。調査はどうしますか?」
「続行して、どうせ、リリはたいした愛し子ではないわ」
☆☆☆7日後
今日は、リリが王宮のお茶会に呼ばれる日だわ。
グレース王女殿下、公爵令嬢、侯爵令嬢、名だたるこの国の高貴な家の令嬢が集まる。
私は女官として側に侍る。屈辱だわ。でも、余裕よ。リリは顔に傷がついている。乱暴された跡があるわ。
だけど、傷物になったリリは欠席するに決まっているわ。
ニールは職務未達成で、騎士の資格剥奪。
それとも、乙女でなくなったリリは素知らぬ顔で来るかしら。
「リリ様、ご登場です」
来たの?顔に傷は・・・ない。しくじったのかしら。ニールもいる。怪我をしていないわ。
しかし、王女殿下と令嬢たちに誹られるが良いわ。女は女に厳しいもの。
「お、お初に・・初めまして、リリ・フェンで、ございますぅ!キャア」
まあ、斬新な挨拶、スカートの裾を踏んでドタンと転んだわ。着なれない白とピンクのドレス、みっともないわね。
しかし、王女殿下たちの反応は違ったわ。
「まあ、リリ様、大丈夫?」
「お怪我はない?」
「回復術士を!お怪我があっては大変ですわ!」
「怪我はありません。申し訳ございません!緊張して」
「緊張しなくて良いのよ。貴方はマナーを学んで日が浅いのだから、呼んだ私の気遣いが足りなかったわ」
「ヒィ、王女殿下様ぁ!頭をさげないで下さい」
何故、いつもは書類の印章を押す位置にも厳しいのに。
「そう言えば、ニール卿、シャナルとは婚約者同士だったわね。しばらく、王宮の庭を散策しなさい。良いバラが咲いているわ」
「しかし、私はリリ様の護衛騎士です」
「この庭にも護衛騎士たちが控えていますわ。先達たちに任せて羽を伸しなさい」
「はい」
もう、この男は絶対に許さないと決めた。とことん没落をさせてやる。
しかし、あの闇ギルド、仕事をしたのかしら。
「リリ様は大丈夫だろうか?」
私といるのに、頭の中は、他の女の事でいっぱいだわ。
屈辱だわ。
それとなく聞いてみた。
「ねえ、ニール、最近、何か変わった事はなかったかしら」
「特に・・・ああ、そう言えば、リリ様を街で護衛している時に、いきなり、喧嘩が始まったよ。皆、刃物を持っていた。リリ様を避難させた」
「な、何ですって」
話を聞くと、労働者風の男たちが前から10人ぐらい向かって来た。
お忍びだから避けようとしたが向かって来る。
おかしいと思ったら、いきなり、仲間割れを始めた。
『おい、お前、何故、刺す!いたい、血が出ている』
『体が勝手に動いた!』
『はあ、何を言っている!!』
殺し合いが始まった。皆死亡、調べたら、金貨一枚ずつ懐に入っていた。
思わずささやいてしまった。
「まあ、私が渡したのは一人につき金貨三枚よ・・・」
「シャナル?」
「いえ、何でもないわ」
お茶会が終わったらグレース王女殿下に呼ばれたわ。
「シャナル、貴女、何か隠していない?」
「はい、申し訳ございません。書類を貯めておりましたわ」
王女殿下は勘づいている?まさか、でも、こういうときは、小さい失敗を報告すれば信頼されるわ。
「フウ、貴女の抱える情報ギルドなんてたかが知れているわ。もうね。筒抜けよ」
「え、それは何でしょうか?」
「貴女に暇をとらせるわ。正直に言ったら考えたけれども」
「失礼ながら、私に代わる能力を持っている女官はいませんわ。良いのですか?」
「ええ、いいわ。この仕事、半年もあれば覚えられるわ。それ以上が求められるの。貴女の素質は作業員よ。リリ様の護衛騎士の婚約者だから迎え入れたのよ」
また、リリ?!
「でも、軍務卿にも、宰相閣下とも私は会話できますわ!」
「それは、このグレースの女官だからよ。せめてもの慈悲で、結婚準備で暇をとらせたにしておくわ。退職金もあげます」
話にならない。何故、あんな市井の精霊の愛し子に?
精霊の愛し子は何人もいるわ。
その足で宰相府に向かった。宰相閣下は面会をしてくれたわ。
「宰相府で働きたいです。グレース王女殿下の所では暇を出されましたわ」
「君は結婚準備で暇を出されたのではないのか?それで雇ったら理屈が合わない」
え、知っている。1時間も経過していないのに。
「実は、王女殿下とは相性が悪くて、私ならここで能力を発揮できますわ」
「全て、知っているよ。
君は命令の発し方も知らないのか?いきなり、王命は出ない。下準備が必要なのだ。組織はフォーマルだけでは動かない。王女殿下は既に根回しをしていたよ。君のような女官の解雇までもね。君は王女殿下の所で何を学んだのか?」
屈辱だわ。でも、私は優秀と評判がある。
前から人が来るわ。あれは、隣国の強国、ダグラス殿下だわ。我国に留学されて王宮に滞在されている。
隣国のザール王国はその気になれば我国を簡単に併合出来る軍事力を持っている。
「やあ、シャナル嬢、今日は良い天気だな」
「ダグラス殿下にご挨拶を申し上げます。実は相談したい事がございます」
「な、何、そうか、婚約者を呼ぶ。三人で話をしよう・・・」
さすがに、王宮では情報が漏洩される。
しかし、隠す事もおかしい。
ガゼボで軽いお茶会をする。
聞かれても良い話をする体裁だ。
「実は、私、貴国に興味がございまして女官として働きたいですわ」
「おお、そうか、君みたいな優秀な女官が来るとは嬉しいな。ミリンダはどう思う?」
「ええ、素晴らしいわ。リリ様も遊びに来るのかしら。婚約者様はリリ様の護衛騎士で仲が宜しいのよね」
「おお、そうだ。婚約者のニール殿も我国に来られるのだろう?大歓迎だ」
はあ、また、リリ!
「失礼しますわ!」
私は無礼にも席を立った。
皆、リリ!リリ!リリ!
伯爵邸に戻ったら、お父様とお母様に出むかえられた。
口々にヒドい事を言う。
「シャナル、心を入れ替えてニール君との結婚の準備をしなさい」
「ええ、そうよ。うちで花嫁修業よ。騎士様のお給金では今のような生活はできないわ」
「そうだな。明日からメイド長につける。騎士の細君は料理をすると言うからな」
「婚約は解消しますわ!それに、他の騎士と結婚しても仕送りをして下さい!」
「解消はダメだ。ニール君は間違いなく出世する。そのうちメイドは雇えるだろう。しかし、若いうちは騎士の給金は安い」
「お父様、ニールは浮気をしています」
「・・・リリ様の警護だろう。護衛騎士と貴婦人は疑似恋愛の関係にもなる。それは貴族の子女なら分かって当然だ」
「お母様は婚約を解消するべきだと思いますわね!」
「貴女から、ニール様に恋い焦がれたのではなくて・・」
話にならないわ。
「シャナルよ、ニールから手紙だぜ」
「お兄様」
お兄様は既に結婚をしてお父様の元で領地経営をしている。
手紙の内容は・・・
>重大な話がある。次の休日にリリ様と会いに来る。との内容だ。
「これは、婚約破棄だわ」
「まさか、ニールはシャナルにゾッコンだぜ」
「うるさい!」
「おい、ヒス起すなよ」
二人が婚約破棄をして、没落をするのは目に見えている。
しかし、ニールは貧乏になれている。リリも貧民出身だわ。
リリを亡き者にすれば、ニールは苦しむ。女は絶対に浮気男を許さない。
これは貴族の決闘よ。
もう、自由に使えるお金はないわ。
あの情報ギルドから、失敗のお詫びに毒物を売っている場所を聞いて行った。
「これでは足りません」
痩せた男だ。
男なら・・・
「足りない分は体で払うわ・・・でも、乙女を失わない方法で貴方なら知っているでしょう。言う通りにしてあげるわ」
「うわ・・・いらねえ、いえ、当方、艶とビジネスを交ぜない主義でしてお帰り下さい」
「分かったわ。この首飾りをつけるわ!」
「ほお、宝石がついている。まあ、目利きは出来ないが、これで足りるでしょう」
この首飾りはニールからもらったものだわ。
フフフ、ニールは自分の贈り物のせいで、最愛のリリが死ぬのよ。いい気味だわ。
ニールとリリが来る当日、庭に会場を作った。私が自らお茶を入れる。
「まあ、お嬢様」
「いいえ。騎士様の妻になる者は自分でお茶をいれなくてはね」
やってきたわ。リリとニールだわ。私の目の前でエスコートをしている。
「お初に、違ったわ。シャナル様、いつも、ニールに良くしてもらっています!」
「そう。リリ様、座って」
ニールに対する心は完全に離れたわ。リリはニールを呼び捨て、それを咎めないニール。
「まずはお茶をお飲みになって」
「有難うございます」
「おお、シャナルのお茶か。それは楽しみだな」
リリのカップに毒を塗った。これで苦しむリリに何も出来ない様を見られるわ。
「実は、大事な話がある。私とリリーは・・『先にお茶とお菓子を頂きましょう』」
「おお、そうだな。まずはリラックスだ」
さあ、飲め。飲め・・・
その時、庭師が飼っている犬がけたたましく吠えながらやってきたわ。
庭師の娘が追いかけて後から続いている。
「ワン!ワン!ワン!」
「ゴン、待て!そっちは行ってはダメ!」
ニールとリリの耳目は犬に向いた。
私は毒入りカップに釘つけだわ。
犬はリリの前でゴロンと腹を見せた。
「まあ、可愛いです。ナデナデ~してあげます」
「ゴン!ダメ、お客様失礼しました」
「いや、リリは喜んでいる。人なつこいワンコだな。ゴン君と言うのか」
「はい、ゴン、行くよ!」
「ワン!」
あれ。
私は確かに見た。
カップが動いた。ススーと私のカップと入れ替わった。テーブルの上を滑った?いえ、まるで透明人族がカップを入れ替えたようだわ。毒入りカップが私の目の前に来た。
何。これ、
そう言えば、ゴロツキが襲おうとした時、いきなり仲間割れをしたって言っていたわね・・・
「さて、お茶を飲んだら、伝えなくてはいけない事がある」
「いえ、結構ですわ。今、仰って下さい」
「いや、君が入れたお茶を飲みたい」
「はい、リリも、シャナル様のお茶を飲みたいですわ。重大発表だから、緊張して・・・シャナル様は悲しむかもしれませんが、でも、伝えなければならない事なのです」
どうする。婚約破棄を宣言させて怒ってお茶を飲まない。
それで行こう。
「いえ、重大発表と言われたら、心が落ち着かないわ。先に発表をして下さい」
「まあ、美味しい。シャナル様、さすがですわ。毎日でも飲みたいですわ」
「そうだろう。シャナルは何をやっても優秀なのだ。私もゆっくり味わおう」
毎日でも飲みたい?浮気女のくせに私を小間使いにするつもり。
「リリ」
「フフフ、ニール」
何、これ、微笑みながら見つめ合っている。
もう、これ、護衛騎士と精霊の愛し子ではなく夫婦じゃない。
「君は飲まないのかい?」
「いえ、私はお花を・・・ヒィ・・ウグ」
トイレに行こうとしたら、ガシ!と右手を押さえられた。透明な手だ。
カップに手が伸びる。
肩も押さえられた。席を立てない。
私は思わず精霊の正体について聞いた。
「ニール、リリ様についている精霊は、いったいどの精霊ですの?」
「・・・これは国家機密だから言えないが、かなりの上位だ」
「いえ、二ール、教えて差し上げるべきだと思います。お茶を飲みながらで結構ですからお聞き下さい」
「ヒィ・・私・・ウグ」
正直に告白をしようとしたら。
手で口を開けられたわ。
右手のカップが口元につく。毒よ。死ぬわ。
声が頭の中に響く・・・この声は中性的、これが精霊?!
‘’精霊の愛し子を殺める者は絶対に許さない’’
リリがこんな時に告白をしやがる。遅いわよ!
「実は、かなりの上位の精霊様で、あえて言えば、精霊の王との見立てですわ。私と私を愛する者、国土を守る精霊様です。見えない手で敵を屠る権能をお持ちです。空を飛び、多数の見えない手をお持ちです。賢者様は精霊の見えざる手と言っています」
「そうだ。だから、護衛騎士は一人で十分と王宮で判断されたのだ。あまり仰々しく警護すると、精霊の愛し子の健全な発育が阻害されるとの事だ。
ところで、今日は大事な報告・・・・どうした!シャナル!口から泡を出している!」
「まあ、回復術士を呼んで!」
「ウグ、ハグ、ウウ・・・・」
シャナルは息絶える瞬間、二人が懸命に呼びかける姿を確認した。その直後息絶えた。
回復術士も間に合わない即効性の毒であった。
ニールとリリは肩を寄せ合い悲しんだ。
「ああ、私のせいだわ。もし、重大発表を先にしていたら、シャナル様は助けられたかしら、私を愛してくれたかしら」
「リリよ。それは精霊様の思し召しだ。リリが気に病む必要はない」
シャナルの死相はかなり醜く、元から鷲鼻で心ない人は魔女とあだ名をしていたぐらいだ。
「せめて、健やかに」
「ええ、お顔に聖布をかけますわ」
「ニール、これからは、私が支えます。いえ、支え会いましょう」
二人は肩を寄せ合いリリは首をニールの肩に完全に預けた。
ニールは応える。
「そうだな・・・この世でたった二人の肉親、実の兄妹、支えなわなくてはいけない」
この日、ちょうどこの時刻、一人の紳士服を着た壮年の男が伯爵邸を訪れた。
伯爵本人が対応する。娘の死に精霊の愛し子が関わっているかもしれないからだ。
「実はシャナル様に重大な報告がございます」
「シャナルは・・・病死だ」
「ええ、シャナル様が病死?」
「はい、貴方はどなたですか?」
「情報ギルドのヤンと申しますが・・・」
「お帰り下さい。娘は何やら嫉妬していた節がありましたから、どうせニール君の身辺調査でしょう」
「はあ、まあ、お金は前払いでもらいましたから」
フウ、病死か。いや、これ以上、深掘りしてはいけない。俺は底辺の情報ギルド長。
しかし、まさかな。
ニールとリリが実の兄妹だったとは。
リリのつけている髪飾りから分かったとな。
貧乏な家だったニールの親は娘を捨てた。男は働き手になるからとニールは残され。髪飾りだけを籠の中に入れてな。
それから夫婦は後悔しながら亡くなった。
その後、ニールは苦学して騎士学校に入学、騎士になった。
王宮のパーティの警護をしていたら、伯爵令嬢に見初められたか。
周りは、魔女と美男と心ない事をいう者もおったが、ニールはその陰口に断固として反論した。
『女は顔じゃない心だ。彼女はあんなに努力しているではないか・・俺とそっくりだ。無骨で要領が悪いが、中流の上の成績だ。俺・・・も気持が分かる』
・・・・・
「お、あれがニールとリリか」
帰るときに、ガッシリ肩を寄せ合っている男女を見かけた。
「これから、兄妹で支え合おう」
「ええ、グスン、もし、兄妹と発表したら、私を義妹として認めてくれたかしら。私みたいな者が義妹になったら、悲しむかも知れないと先延ばしにしたのがいけなかったかしら」
「ああ、きっと喜んだと思うぞ。シャナルを殺めた者は絶対に許さない!」
公式にはシャナルは病気にかかり一晩で亡くなったと届けられた。
問題なく受理され。
その後、闇ギルドの薬剤師が逮捕され。それで調査は打ち切りになった。
と年代記では記されている。
最後までお読み頂き有難うございました。