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私の坩堝  作者: 芳田
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垂れ流し4

20歳〜21歳あたりだと思われる。

無駄に話が長くて驚くね

いつだったかの僕は野放図に走り回るくせにたった一つの川を越えることさえできなかった。



彼女は年甲斐もなく悪戯な笑みを浮かべた。それがあまりにも可愛らしかったので僕の口は勝手にその通りに動いてしまった。互いに首をひねった後、彼女は頬を染め、僕は弁解をする羽目になった。

ああ、まったく。僕たちは友達以外ではありえないというのに。きっと僕は、この先の人生、事あるごとにあの笑顔を思い出してはこの胸を締め付けられるのだろう。



打算的で勘繰りあっていたはずの俺たちはそれが長すぎて互いをわかり合ってしまったのだ。悲しい。



うっかり気を許した笑みを向けてしまうような人。



いやいや、ぼくは理想が高いわけではないんだよ。ただ、あぁ、叶いもしないような恋ほど安寧なものはないとぼくは思うわけさ。永遠に胸がときめく。しかし、それが終わり、喪う恐怖はない。すでにないのだから。



君に思い告げる事だけ許してくれよ。それ以外いらないからさ。そして死んでしまうからさ。思いの残滓を植え付けさせて。



勝手な共感でわかった気分になったり傷ついたりして楽しいかい? こう言われるのは嫌だと知っているけれど。やめたくても割り切れないと知っているのだけれど。



「海だ」

口をついてでた。身近に海はあった。あったのだが、それの果てには島や対岸があって、実のところは見渡す限りの海というものを知らなかった。しかし、ここに来て能登半島の海はまさしくそれだった。右を見ては海、左を見ては海、果てさえも海。もし誰かが許されたならきっと飛び込んでいたことだろう。それほどに気持ちが良いほど海が、広がっていたのだ。



えぇ、えぇ、たしかにこのお話はあまりに稚拙、あまりにありきたり。ですが何よりもまず大切なのは終わらせることなのです。はてしない物語などはなく、物語にはめでたしめでたし、もしくは終わりの二つしか許されません。そうでしょう?であれば、それがいかに喜劇になろうと、はたまた悲劇になりさがろうとも、救いがなくとも、誰もが幸せな世界でも!終わらせなければ、始まらない。不断の努力と覚悟において、終わりを告げよ。



君はみっともない笑顔で、惨めな娼婦のようなニヒルを唇に浮かべて、救いようもないことをほざく。君曰く、人の生き様が痛々しいと。君曰く、何をも許せないと。故に君は涙を流し、悚然と立ち竦んでいる。君、曰く。

「どうしようもないこの世の中で、同情が出来るというのは拷問なのよ。人の心はあまりに悲しくなってしまった。詩人は息絶え、小鳥の囀りが癒やしになることはない。人は獣に成り下がった。」

彼女の両の目からは、依然、ほろほろと涙が零れ落ちている。きっとこれが最後の涙だ。人類が悲哀と慈悲によって流す、最後の。



彼の死が、飛び散る血や臓物が、恐ろしかったのではない。そう、死は僕を変えなかったし、また、誰をも変えなかった。

それが何よりも恐ろしかったのだ。

見知らぬ他人の死はこんなにも無力であるという事実にこそ僕は打ちひしがれたのだ。



離さないでなんていうのは我儘でしょうか。



いつか終わる今日という日の感傷をきっと忘れないで。許されざる愛の色を覚えていて。



死ぬのなら真っ白い雪の上が好ましい。私という生き物の色がくっきりと見えるように、そしてそれが少しずつ消えていってしまうように、深々と降る雪の夜にそっと私を死なせてください。

音も消えた夜更けに窓を開けたなら今にも死にたそうな私の立ち姿が見えるでしょう。古来より人々が見てきた雪女なんていうのは、雪の夜に誘われて死にに行った女どもの影のことです。ですから私も多聞に漏れず、早晩、そうなります。

とある男の喀血が描いた日の丸を覚えていますか。

とある少女の歪んだ文字の足跡を覚えていますか。

とある誰かが飛び込んで人型に窪んだ雪山を覚えていますか。

私はそういうものになりたい。



眼を灼くような白んだ朝が嫌いだった。しかし花を通るすんと冷たい空気は嫌いでなかった。



「誰が間違ったの?」

「誰もが間違っていた。」



死にたくなかっただけだった。人よりも努力ができなくて、逃げたくて、しかし中途半端に踏み止まろうとする足を切り落としたかった。死んでまでこの世に何が残ろうか。何をか残そうという人間の意思を否定するな。しかし誰もが死んだなら何があっても仕方がないのか? SFの読みすぎと言われたって、たった一人の誰かのためにそうすることはきっとわるいことではない。時が確かに不可逆であるなら、なおさらである。



わがままは身勝手だから言わない。わがままを言われると面倒だから私はそれを言わない。でも生きている人間だから欲しいものに際限はなく、認められたくて仕方がなかった。しかし母の腕に抱かれたいと願うことはそれほど罪なことだったのだろうか?



神様を信じるかどうか。愚問だ。神はいる。それだけだ。この世の其処彼処にそれはいる。もしかしたら世界を滅ぼすほどの神かもしれないし、はたまた何も為せない枯れた神かもしれない。しかしともかく、神はいる。祈ったところで助けてはくれないよ。動物が助けてって言ったってわたし達は滅多に助けないんだから。そういうものさ。



引くほど綺麗な朝だった。どれほど落ち込んでいようと、何かを恐れていても、ときは流れ、朝が来る。残酷に。冷えた空気は私の指の先から徐々に体温を奪っていった。



まるで生き物のようだ。動線は途切れることなく、動き続ける。霞んだ先にはまたビルがありその隣では新たなビルが無数のクレーンにより生み出されている。

ぼくらのウォーゲームのような団地があちらこちらに乱立していて、



生きるとは、夢を擦り減らすことなのかもしれない。幼い頃に空想した数々の事象は、その実、実に合理的でつまらない機構達で形作られていることを知る。まことしやかに囁かれていた都市伝説の街へ行ったところで、馬の嘶きのようなエンジン音はどこからも聞こえてこない。それは無情に、世界の真理の一つを私に突きつける。

「この世にファンタジーは存在しない。」

「存在し得ないことこそがファンタジーになるのだから。」

そして、そして、その夢想の潰える時、人は大人になってしまって、死んでしまうのだ。自分もまた、合理的な機構だなんてものの一部に成り下がったことを悔やみもせず、疑いもしないのだろう。しかし、ああしかし、それはあまりにも、悲しいことだと、そう思わないか?



人がどんなに多くたって、同じ国なのだから、本質は変わらない。



あまりにもつめたい夜更け、彼女は向かい風の中、必死に口を抑えながら、そこに立っていた。目からはポロポロと涙が溢れている。こちらへ歩くこともせず、口を開くこともせず、しかし、膝を折ることなく、そこにいる。無音の慟哭が、悲痛な叫びが、風に流されていく。

彼女は世界というものからひどい向かい風を受けていて、ただ立っているのもやっとなのである。口を開けて助けを求めないのは誰も来ないことを知っているから。どうせ来ない助けを求めたら、きっと自分の心が粉微塵になってしまうことを知っているのだ。だから、彼女は口を開けない。



世界の終わりを見せてくれよ。どうせ消える命なら夏の刹那になりたいから。虚しいほどの華やかさで。

泣き喚いた私をそんな目で見て、君はそうじゃないとなぜ言えるの?口をつぐむのが理性的ならわたしは獣にだってなってやる。

町に響いた童謡、帰る子らとすれ違うこの時間の背徳。

この胸の内に居座る敗北感と罪悪感は万人共通ではないらしい。

お前らみんな裏切りやがって、ぬるま湯から未だ出られない俺を置いていったな、この温もりにまさるものを知ったというなら俺に教えてくれたって良かったじゃないか、このままじゃ一人で死んでしまうよ。

大人になりきれない僕らには明日なんてもうずっと来てなくて。成長なんて大昔にやめてしまったのに。今でも夢を探してる、そんな名前の言い訳を探してる。今を生きるので精一杯な僕を許してくれ。

日も沈んで帰路を急ぐ車達の脇を歩くと、あまりの切なさに涙がこぼれた。この切なさの意味を、わたしはまだ知らない。

生き急ぐ我らに近寄るな。追う過去から逃げているんだ。忍び寄る忘却と拙い昨日と。



信じていたんだ。わたしがこの目で見るまでは、無いってはっきり言えないんだから。それでもこの足の届く距離が伸びるほどに、わたしの夢想は砕け散る。無情に、当然に、消えていく。何年もそのあまりに小さな可能性に縋っていたのに、現実はあっけなくそれを轢き潰していく。夢を見ていてはいけないのではない、見る夢がなくなっていくから見れなくなるのだ。あらゆる夢想が消えてしまうならわたしはここから動きたくない。夢は夢のままで、思い馳せるだけで全てを終えよう。



春が来ると確信した。暦を見たってそれは当然の話なのだけれど。でもそれ以上に、前よりもぬるくなった空気とその香りが、この胸に別れの気配をたしかに告げていた。



春が来ると誰もが色めき立っているくせに、存外、空気は冷たく。浮かれた私を冷まし夢を引き剥がす。



これは盛大に頓珍漢なひとりごとだが、生き物はなぜ進化するのだろうと深夜にひっそり考えるのだ。そう、今日みたいに夜食のブリトーをゆっくりと咀嚼しながら深海探査のテレビ番組をながら見た日なんかには特に。

だって不思議じゃないか。進化というのは生きたいという本能からくるものだ。では、本能というのは一体いつから宿るんだろう。生き物にはある。バクテリアにもある。植物にもある。岩にはない。空気にもない。水にもない。努力しなければ生き残れないものたちに本能はある。ということだろうか。

生き物の始まりはバクテリアだったはずだ。これがどうやって生まれたかというのはえらい科学者にしてみてもわからない部分があるとして割愛するが、何故生まれ、生きたいと思ったのか。これがわからない。種として生き残り適応し増えることはもはや義務である。何故? どうして先々まで命を紡ごうと考える。これには何のメリットがあるのだ。余計な思考をガリガリと削りどうにか私なりの本能に辿り着きたいものだが。

生きることは困難だ。毎日毎日を何とかして生きている。人間の生活は参考にならない。あまりに余分なものが増えすぎた。生産性というものが褒められている。経済というものが世を支配している。いや、いや、この話は関係がない。

進化は生きることが厳しくなった世界で生き残るために行われる。何世代もかけて。今の自分が死しても未来に紡ぐという姿勢。誰も褒めやしない、顧みもしない。そういう思考がない。そうする方法がない。だのに、生きようとする。

効率で言ったら単性生殖の方がいい気がする。プラナリアとか。でもこれだと自分のコピーが永遠に作成されるだけ。いつか滅びる。だから、有性生殖を行い、優位な遺伝子を取り込み進化を行う。元は自分のコピーだったものがいつしか変異し枝分かれし別物になる。いやそれって生き残りたいという本能において正しかったのか? 原初のバクテリアとして、未来を見たとき、どう考えるのだろう。そこ、バクテリアは思考しないとか言わない。素直に喜びそうな気がする。ああ、なんだ、感情をバクテリアに当てはめるのはいかがなものだろうか。くう、こういうことについて書かれた本があれば教えてください。



進化の根底にある生存本能の理由、それすなわち「何故生きるのか」という問い。人が問うてしまった過ち。ある者は原罪の払拭のためといい、ある者は死ぬ間際に知るという。答えはなく、信じた理由が志となり宗教である。問いはやがて願いとなるか。否、否!願いとした問いはもはや問いに非ず。私は問い続けなければならない。誰に言われるでもなく誰に聞くでもなく、ただ私としてあるために。


死にたくない、では理由にならない。今を生きている、では話にならない。生物は生きることを強要されている。死が自由であることはなく、そうなったならば種は破滅する。死にたい理由は星の数ほど思い浮かぶのに生きる理由は思いつかない。死にたい理由をかき消す事項は生きる理由とはならないのか。死への漠然とした恐怖は何故だろう。

私自身の話をしてしまうと死にたい理由も生きたい理由もすぐには浮かばなかった。頭を使わないと出てこない。

自死する動物とは聞いたことがない。生きていることが自然状態で止むを得ず死に至る。しかし人は自死する。この差。


つまらんことで頭を使って何になる。つらつら語ったところでこれは戯言に違いなく、馬鹿らしいことこの上ない。この程度の苦悩は一千年も前の人間がとうに抱えていたものに他ならない。深夜の妙にセンチな気分でこんなことをしたって明日の自分が凹むだけなのだから今は寝てしまえばいいのだ。



消え入るような風の悲鳴が耳から離れない。



つれづれなるままに。

気取ってもいいし気取らなくてもいい。ただその心のわだかまりが少しだっていなくなるのなら、スタイルだなんてものはどうだっていい。必要なのは心情を赤裸々に告白することであり、或いは体験を克明に記録することである。

たとえば今日という別れの日について。毎日のように会っていた誰かと会えなくなるのならそれは悲しいことだ。だが、時たま顔を付き合わせる親愛なる友人たちが遠くに離れる時、僕はそれをどう受け取るのかずっと考えていた。別れは必然であり、避けられない。今までだって幾度となく別れを繰り返してきた。そこで過ごした日々への感傷と未来への不安から涙を流したこともあった。けれど、けれども、別れそのものへの感傷はなかったのである。恩義はある、感謝もある。しかしたかが遠くに離れるくらいがどうしたというのだ。ただそれだけの話が、どうしてもドラマに仕立て上げられる。

いや、それは当然なのだ。それは僕だってわかる。遠く離れる君に会いに行くには時間的障害も距離的障害もあり、つまるところは今生の別れ、死に近い。のだろう。死とは甘美で劇的なものであるから、きっと人々はそれを丁寧に丁寧に拵える。



軽薄な口調とは裏腹に、髪を梳かす手があまりにも優しく、そして暖かく、人間臭かったのを覚えている。

そう、たしか今日のように何もかもが嫌になってベッドに体を放り出した夜、彼は私に変な気を一つも起こさないでただぬくもりを与えてくれたのだ。それだけでよかった。愛だの恋だのは置いておいて、隣にあるものに求めるのはただその温もりだけだった。どれだけ年を食ったところで私は母の抱擁を求め流離っている。そう、ただ、優しく抱きしめてもらえるなら、私が望むのはそれだけで。それ以上はいらない、求めない、必要ない。満足に与えられなかった温もりをこの人生の間でなんとか取り戻せるように、優しく、しかしたしかに抱きしめてほしかった。

そう考えると、彼は私にとってはまさに理想であったけれど、反面、彼にとっての私はひどくつまらなく、価値のない女だったに違いないと、そう思う。彼が一度だってそんな風に言ったことはなかったけれど、いつのまにか消えて無くなってしまった二人の関係が、それを裏付けている。都合のいいことばかり言って、わがままに見返りも与えないだなんて、そんな都合のいい話はこの世のどこにもないというのに。

あぁ、いらない夢想と回想が頭の中でぐちゃぐちゃだ。今日みたいな夜に彼がいてくれたならよかったのに。今ならなんだってする、本当に、なんだって。

ただあの日のように優しく抱きしめてくれるなら。



後悔をしない者がどこにいよう。死の間際に心残りがよぎらない者がどこにいよう。そんな者はいない。いてはならない。人として生きる身なれば、両の手から零れ落ちることの方が多いのだから。



「欲なんてのは言い出せばキリがない。知らないままでいられるならそれでいいじゃないか。こうして君とディナーを楽しんでいられること自体、私にとっては奇跡のような時間だ。これ以上を望むのは幸せすぎて怖くなってしまう。」

それはワーカホリックな俺たちにとっちゃ都合のいい幸せの定義で、でも、彼女はこんなささやかな、恋人たちの義務ともいえる行動だけで十分に幸せだといっているのなら。

「(そんな悲しいことはないよなあ。)」



「正義ってなんなんだろうな。」

ふと口から漏れてしまった人類の命題の一つ。

「それを私に聞くのか?」

質問だと勘違いした彼女は、眉をハの字にしてやけに年上臭く笑っていたのを覚えている。

「絶対という言葉はなく、正義とは揺らぎのあるものだ。過去を見返し当時に思い馳せたなら、勝者が正義、多数が正義、ともいえよう。しかし現代からそれを精察したなら私たちはきっと正義でないと断ずることもあるだろう。だからみんなの口に上る正義なんてものは不定形で曖昧模糊なくそったれってわけだ。」

遠くを見ながら、いつもよりも饒舌に語っている。

「しかし、個人の正義を考えたなら。それは、きっと信念なのだろう。例えば人を殺さないことであったり、反対に誰を殺してでも誰かを守ることであったり。それこそ千差万別。しかしその心の信条を破った時、君がそれを悪と言うならば、逆説的に信条こそ君の正義となりうるのさ。」

「わかるような…わからんような……。」



思索の海に溺れる。何をしても自分のいやなことばかり目につく。月に一度のこの世の終わり。私はただ生きていたいだけなのに。今日も世界は厳しい。

文句を言えるのは贅沢で怠け者かもしれないが、いや実際そうなのだが、そんなこと言ってても誰も幸せにならんので、文句を言うくらい認めてほしい。許してほしい。

私自身がすぐに否定をするから心が重くなるのだ。世間はお前なんぞ見ていないのだから永遠と吐き出し続けていればいい。



頑張りたくないと言う欲求に素直に生きていたらひどく無能な人間になってしまったと思っている。人並みに生活できる気がしないし人並みに勉強もできないから僕は一刻も早く慎ましく暮らせる程度の金を手に入れるか、消え去りたい。



生きたいとか死にたいとかが交互に胸に現れる。でも痛いのはいやだし、辛いのはいやだし、何もかもいやだから、この布団の中で永遠に夢を見ていたい。



柔らかな緑が芽吹き、目がさめるような心地いい冷風が吹き抜ける。梅雨の気配なんて微塵もさせないまま日は降り注ぐ。五月である。



うっかり蝉も地面から這い出してきそうな、茹だる暑さの五月。ぼくは帰郷している。単調な高速道路の下を自転車で駆けていく学生の後ろ姿が鮮明に焼き付いている。年を取るにつれて、自分は子供ではないことを自覚しながら、しかし大人というにはあまりに頼りないと思う。



悲しくなるほど湿っぽい夜。空の色した焼ける水を飲み干して。

明日なんてもうずっと来ていないの。恐ろしくて足を止めてしまったから。

寝ても覚めても空気は私を締め付けて。

夢ばかり増えていくな。思い出よりも積み重なった日記帳。



綺麗な言葉にすらならない言葉なんかネットの海に捨ててるよ


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