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魔導文明復興記  作者: 十時間睡眠
1. 灼熱の南支部
3/14

第1話 休息と、拠点

今後は15時に投稿します。

魔導兵撃退から数時間後…


「よし!できた!」


小型飛行船と魔力銃が出来ていた。


「す、すごいですね…て、言うかどのパーツを使ったらそうなるんですか!」

「まぁ適当にゴチャゴチャと…ん?もうすぐ夜じゃないか」

「ホントですね!そういえばグレイスはどうやって食料を調達しているのですか?」

「山に入って獣を狩る。」

「へ、へぇ…私は家に残ったものを食べていたので食料が尽きそうで困ってたんです!グレイスに会えてよかった〜」

「とにかく今日はその辺の家で休もう。食料は問題ない。肉をもっている。」

「わかりました!ではここの家にしましょうか!」


かなりきれいに残っている家だ。

余程しっかり作られていたのだろう。


「よし、入るか」

「はい!」


■■■


家の中を調べるうちに、キッチンを見つけた。


「キッチンです!これで料理ができますね!」

「あぁ」


鞄から鍋と肉、その他野菜や調味料を出す。

この鞄は見た目以上によく入り、食べ物も腐ったりしない優れモノだ。

魔力とその機器についての学問「魔学」の本で紹介されていたので作ってみた。何でも前人未到…とか机上の空論...とか書かれていた気がするが気のせいだろう。簡単だったし。


「その鞄、すごいですねぇ」

「なに、大したことないさ」

「で、あの、あまり聞きたくないんですけど…それは何の肉ですか?」

「熊だが?何か?」

「へ、へぇ熊ですか…(思ったより酷くなくてよかった…)」


しばらくして熊肉と野菜の塩煮が出来た。


「おいしいです!」

「ホントか?私は料理には自信があるのでな。」

「ありがとうございます!ところでどこで寝るんですか?」

「それならば問題ない。布団を持ってきている。予備も含めて2人分。」


鞄から布団を取り出す。


「その鞄、どうなってるんですか…」

「簡単な魔導具だ。」

「簡単とは思えないんですけど…」


二人とも布団に入る。


「グレイス、話があるんですけど。」

「何だ?」

「これから各地の支部に行くじゃないですか。」

「あぁ」

「移動し続けて行く先々で野宿って言うのもどうかと思うんです。ここは中心部だし各地にも近いので拠点にしませんか」

「確かにそうかもしれん。いいアイデアだな。」

「ホントですか?よかったです!」

「そうと決まれば明日はここの警備を整えよう。魔導兵を解体して防衛機構を作るか!」

「魔導兵…普通そんなにあっさり倒すものじゃないんですけど…」

「ん?何か言ったか?」

「い、いえ…(今更だけどこの人すごく強いな…)」


■■■


翌日


「ルース!ルース!朝だぞ!」

「んん~あと十分...」

「ご飯ができているぞ」

「ホントですか!!」


ルースが目を輝かせて飛び起きた。そんなにご飯が食べたいのか。育ち盛り...なのか?


「そういえばルースは何歳なんだ?」

「15歳です!グレイスは?」

「17歳だ」

「へぇ~じゃあお姉さんですね!」

「よせ、たった2歳の差だ」


二人は食事をとり、街をうろついている魔導兵を探しては氷漬けにした。


「これぐらいあれば十分か」

「ま、魔導兵が10機、15機...(こんなにサクサク倒されていくなんて...)」

「ルース、大丈夫か?」

「は、はい。」

「ならいいのだが」


■■■


数時間後、拠点は魔導機構中核部顔負けの警備態勢が敷かれていた。


「グ、グレイスは天才です!」

「いやいや、私はちょっと魔学をかじった程度だしこんなの素人でもできるぞ」

「魔導兵は分解不能って聞いた気がするんですけど...」

「本当か?まぁ何かの間違いだろう。」

「そうとは思えないんですけどね」


■■■


しばらく休憩した後、作戦会議を始めた。


「支部は東西南北にある。その中でも南は気候も安定して飛行船が飛びやすい。そこから向かおうと思うが異論は?」

「ありません。でも南って遠くないですか?」

「心配ない。あの飛行船なら数時間で着く。」

(最新魔導飛行船でも10時間はかかるって聞いたけど、もうそんなことでは驚かなくなった...)

「明日ここを出発するということでいいか?」

「待ってください!この近くにいる人だけでもここに避難させられませんか?」

「別にいいが、どうしてだ?」

「放置するのもかわいそうですし、拠点を留守にしておくのは気が引けます」

「わかった。近くのシェルターから人を集めてきてくれ。私は日常生活用と食料調達用の魔導具を作っておく」

「流石ですね!」


■■■


数時間後、拠点はかなり賑わっていた。

このあたりの生き残りが集結したからである。


「避難してきた者たち。私とルースは明日ここを発つ。食料などは問題ないようにしているので、ここで待っておくがよい。」


避難民から感激の声が上がる。私自身片手間に魔導具を作っただけなのだがどうしてこんなに感謝されているのだろう。まぁいい。


「ルース!明日の準備をしよう。」

「はい!」


そして翌朝、避難民たちに見送られながら二人は拠点を発ったのであった。

私個人シリアスな話が苦手なこともあってか、今回は日常回にしてみました。

グレイスみたいな天才になりたいな〜


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