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冒険者をプロデュース8

「え?一体なにが」


「お見事です!いや~すごかったですね」


そう言って新人殺しと言われたモノを指さす


「え?誰がやったんです」


「いや、あなたが」


「ええええ」


俺は落ち着かせて事の顛末を説明した


「なるほど、いや~助かりました……というか、すみませんでした」


「?」


「こいつは新人殺しとよばれていて死体を貪るやつなんですが、新人は調子に乗って狩りすぎてそれで襲われるケースが多いのでそう呼ばれていて本当はもっとお口にいるはずなんですが注意すべきでした」


「いえいえ、最初はビビりましたけどほぼ瞬殺でヒラさんが倒してくれたから」


「しかしすごいスキルだ……あの!お願いがあります」


「はい?」


「正式にパーティーを組んでもらえませんか」


「というと?」


「このスキルがあったらきっともっと強い敵とも戦えると思うんです、それに強い敵の依頼をこなせたらお互い収入面もあがりますし」


「なるほど」


あんだけ強いとこを見るとうまくすれば安定した収入が見込めるだろうし、お菓子を多投すれば値は崩れるだろうし変に目をつけられたら嫌だし……


「お願いします」


「おお!良いんですかありがとうございます」


「こちらこそですよ」


その後集めた薬草と新人殺しをヒルさんに回収してもらい町に戻り総合役場に持っていくと周りの人たちが


あのヒラが獲物をとってきってるぜ

おい、アレ新人殺しか~珍しいこともあるもんだ

などという声が聞こえてきたがお約束だと思いながらやり過ごしカウンターへ持っていくと受付のお姉さんが


「あら、もう薬草摘みは終わったのって……新人殺しじゃないの」


「ええ、彼が狩ってくれました」


「いや~エスさんのサポートあっての結果ですよ」


「はあ~どんな手を使ったのかしらないけどお手柄よ!」


そう言って新人殺しを回収して査定している……


「ふむ、しかし見事ね~肉もいい状態だし、あと毛皮に傷一つないこれなら良い防具つくれるとおもうけどお金にする?それとも防具屋に卸して防具にしてもらう?あもちろん手数料は頂くけど」


なるほどそういうシステムなのかと思ってるとヒラさんが


「そうですね、エスさん防具ないみたいですし毛皮は防具にしてもらって、肉はそちら引き取りでそこから手数料を引いてください」


「え?それはさすがに悪いですよ、あいつはヒラさんが倒したんですから」


「いいえ、エスさんがいなかったら倒すどころかやられていた可能性もありますし、これから組んでやってくんですから防具はないと」


たしかに現在の部屋着のジャージとシャツで心持たないのは否めない、でも全部頼りっきりってのも……そうだ!


「お姉さん手数料の件なんだけどコレでなんとかなりません」


そう言ってお菓子をいくつか見せる


「え!なにお菓子!新作もあるの~しょ しょうがないわね、手数料は私が出しといてあげる」


そうして毛皮は防具にして後日受け取り、肉は現金化して手数料はお姉さん払いにしてもらった、

ふと思ったが新人殺しって食用なんだ……



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