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冒険者をプロデュース6

「それで私に何の御用ですか……」


「あのですね……あればなんですが……ください」


所々声が消えかかって聞き取れない


「えっと、落ち着きましょうね一度息を吸って~はいて~」


す~は~と深呼吸をすると幾分落ち着いたのか


「あのですね、先ほどお菓子なのですが海鮮類に目がなくってそれで出来れば、あ!でもそんな大金はないので……そうだ!雑用でもなんでもお手伝いとかしますのでなんとか譲ってもらえませんか」


「ああ、なるほどなるほど……でも先ほど売り切れて…それにお手伝いも何も今のとこ何かする予定は」


そう言った矢先に


セルフプロデュース発動


「え?今回は何がお題なんだ」


「どうかしました?」


「いや、独り言です」


この声は俺にしか聞こえないのか


「あの~やっぱり無理そうですか」


次のセルフプロデュースが始まったということは……やっぱり買い出しが使えるようになってる


「ちょっと待ってくださいね」


俺は男に背を向けて買い出しのスキルを発動するといくつかのお菓子が出てきたその中からビールなどのおつまみに最適!お好み焼きに入れても良しのイカの形をした揚げ菓子を選んで


「これでよかったら」


「え!?良いんですか」


ヒラにお菓子を渡すと


「ありがとうございます!これはなんですか絵柄からしてゲッソ?」


「この地方の名前はわからないけど海産物をすりつぶして揚げたものですよ」


「そうなんですか~楽しみだな」


助けてもらったしコレだけ喜んでもらえればまあ良いかなと思いつつ


「じゃ、助けてくれてありがとね」


「待ってください、お礼しないとどこの宿に泊まってるんですか」


「これから探すとこですけど」


「それだったらうちに来てくださいよ!」


「いや、本当にだいじょうぶだから」


「いや!そういうわけには行きません、ささ!行きましょう」


そういうと強引に俺の腕をすごい力でひっぱられ引きずられてるように連れていかれ、郊外の小さな一軒家についた


「なにも無いとこですがどうぞ」


中に入ると部屋は小奇麗で男一人で住んでいるような感じに見えなかったので


「あの~どなたかほかの方も住んでます?」


「いえ、母と暮らしていましたけど随分前に亡くなりまして今は一人です」


「それはなんとも申し訳ないことを聞いちゃって」


「いえいえ、ほんとうに随分前のことなので」


それからいろいろと話を聞くと父親に厳しく育てられ鍛錬を重ねたが、その父が討伐中にモンスターに殺されてしまい、母が一生懸命働いて育ててくれその恩に報いる為に父から言われた鍛錬を続けていざ討伐に出たがモンスターを見るとすくんでしまって倒すことが出来ず、その後は木々の採取や稀に依頼のある薬草などで生計を立てていたとのことだ、


「なるほどね~俺も正直モンスターと戦うのは無理だな」


「そうですよね、やっぱ怖いですし」


「まあ、どんな形であれちゃんと生活出来て生きてるならそれでいいさ」


「はい…」


「俺もとりあえずは生活できるようにしないとな」


「それでしたら明日採取系のクエストがないか見に行きましょう、なかなか少ないですけど実績を積めば指名してもらえることもありますし」


「そうですね、ありがとうございます」


そして翌日総合役場に採取系のクエストを探しに行くと


「お!あんた昨日はお菓子売ってくれてありがとうね、今度はいつになりそう」


いつものお姉さんがニコニコしながら話しかけてくる


「そうですね、いくつか仕入れたので近々」


伝説の売り手の増田さん曰く在庫があるからといって乱発しては価値が下がる、売り時は適度な間隔で!ということを思い出し当初の予定通り3日にまとめて売る予定なので今回はパスだ。


「ええ!ほんとそしたら必ず私のとこに最初に来てね」


「ええ、それとこれはほんの気持ちですので」


そう言ってコーンのパフにチョコがコーティングされたチョコノ棒を渡して


「ええ!いいの」


「ちょっとお聞きしたいんですが」


「ん?なになに」


「採取系の依頼って無いですか?」


「う~ん、あ!そうだまだ張り出してないけどコレ今日来たばかりのやつ特別に」


そう言ってヒル草採取と書かれた依頼書をくれた


「ありがとうございます!」


「特別よ!」


この時…初のお仕事に喜んでいたが俺は異世界を舐めていた……


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