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冒険者をプロデュース1

「ここがエルタの町だ」


そこは小さい町で道は舗装されてなく土の道、建物は白いレンガで作られている教科書で出てきそうなヨーロッパの田舎の風景みたいな感じだ。

町に近づくと門番が居て俺たちを見るなり駆け寄ってきて


「念のために身分証の提示をお願いします」


商人さんはポケットの中からカードのようなものをだし、門番はそれを確認している

通行パスみたいなものかな?まいったな…そんなの持ってないし


「あなたも見せてもらっていいですか?」


気のよさそうな青年が話しかけてくる、


「え~っとですね~無いわけないなんです、ただ先日森で遭難しましてそのとき獣に襲われたりいろいろありまして命からがら逃げてたときに落としてしまいまして」


<交渉初級の行使を確認しました>


「なるほど~それは大変だったですね、そしたら規則ですので私と一緒にギルドに行って再発行しましょう」


お!話がすんなり通ったこういう交渉事は何度かやってきたが結構苦しい言い訳かなと思ったけどさっき発動したスキルのおかげかな?

そんな風に思いながらついていくと周りの建物より少しりっぱな総合役場と書かれた建物があり門番と入って行くと中には剣を持った人や杖を持った魔法使いっぽい人などが談笑したり壁に貼ってある依頼書っぽいものを見ていたり、テーブルを挟んで食事をしていたりする。

これまたベタだな~きっとこれはアレだギルドとかいうのでお約束のハローワーク的なやつだろ多分


「どうしました?」


「あ、大丈夫です何でもないんです」


自分でも何が大丈夫なのかわからない返答をしてしまったと困惑していると、


「あれでしょ、小さくて驚いているんでしょ」


「いえいえ、そんなわけでは」


「いや~こんな田舎ですからしょうがないんですが、それでも郊外なんで強い敵も多いからそれなり賑わってるでしょ」


周りを見ると確かに屈強そうな冒険者達が多いようにも見えるが、部屋の奥の方にはまだ幼さの残る子もちらほらいるのだが、


「ああ、あいつらは駆け出しってとこかな、ほら初心者から一歩踏み出す前みたいなあんたも経験あるでしょ」


「はい…」


まあ、俺の場合はADのとき突如先輩のディレクターが急にとんで(居なくなって)無我夢中でとにかくやってた苦い思い出が、


「その顔見ると相当苦労した口かな」


「ええ、思い出したくないです」


「そうかそうか(笑)」


思い出しながら歩いていたせいか何かにドン!とぶつかってしまった。


「あ!」


ぶつかったのは身長190センチくらいの大男で上半身はTシャツからムキムキの筋肉が、足はまるで丸太のようという屈強な男だった!

やばいと思ってすぐ謝ろうとした瞬間


「すみません!私がここに立っていたばかり申し訳ございません」


「え?」


その男が物凄い勢いで誤ってきた。


「お金はないんです!ゆるしてください」


「いや、あの大丈夫ですからこちらこそすみません」


なんかこっちが悪いことしたのに逆に申し訳ない気持ちなるほど謝ってくる


「落ち着けってヒラ」


門番さんが声をかけるとすいませんと謝りながらどこかへ行ってしまった。


「驚かしてわるかったな、あいつ極端にビビリというか自信が無いというかでいつもあんな感じなんだ」


「そうなんですね」


もったいないな~あのガタイとキャラなら…いかんいかん今はそういう思考はストップだ、

カウンターの前に着くと台座の上に水晶のようなモノがあり、


「おう!だれかカードの紛失だ」


カウンターの奥から「はーい」と女性の声が聞こえた。


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